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スタッフブログ 2012.11.15

鬼の岩伝説~下関市豊北町~

みなさん こんにちは

今日は地元豊北町に伝わる『鬼の岩伝説』を紹介いたします。

下関市豊北町の島戸に、高坪山(たかつぼやま)という小高い山がある。 頂上にのぼると、

海士ヶ瀬(あまがせ)の海をへだてて、角島が見渡せる眺めのいい山である。

この高坪山に、むかし、たくさんの鬼が住んでいて、里に下りてきては、物をぬすんだり、

漁師の家をあらしたりした。それで、村の人たちはたいへんこまっていた。

あるとき、このことを聞いた住吉の神様は、なんとかして村の人たちをたすけてやりたいと

思った。

よい知恵はないものかと考えたすえ、鬼と「かけ」をすることを思いついた。

ある日、神様はつぼに酒をたくさんつくって、鬼のかしらを呼んだ。

神様は鬼のかしらに酒をあたえて言った。おまえたちと、ひとつ「かけ」をしよう。

よいか、ひと晩のうちに、この島戸と角島のあいだの海をうめて、歩いてわたれる

瀬をつくるのじゃ。みごとつくれたら、おまえたちの望みを何でもかなえてやろう。

どうじゃ。

鬼のかしらは、そのぐらいのことならぞうさないと思ったので、よろこんで言った。

よし、やろう!

この「かけ」に勝ったら、浦じゅうのいけすをもらっていくぞ。

鬼のかしらは、すぐけらいの鬼どもを呼び集めてわけを話し、神様からもらった酒で酒もりを

はじめた。

酒もりが終わると、さっそく鬼たちは仕事をはじめることにした。

鬼のかしらはふしぎな力を出して、大きな石を何万と集めた。

けらいの鬼たちは、その石をつぎつぎと海に投げ込んだ。

石はみるみるうちに一すじの瀬となってつながっていった。

もうひと息で角島までとどきそうになった。

このようすを見た住吉の神様は、「これはたいへんだ。このままでは鬼にまけてしまうぞ。」

とおどろいて、なんとか鬼に勝つくふうはあるまいかと考えた。 「おおそうじゃ」神様はひざを

ポンとうつと、みのとかさをもってきて木にのぼり、バタバタと、ニワトリの羽おとをたてながら、

「コケコッコー」と、大きな鳴き声を出した。

鬼どもは、「しまった、夜が明けてしまった。これは俺たちの負けだ。」と言ってみんな

逃げてしまった。 それからは、村に鬼は出なくなった。

村の人たちは、住吉の神様をありがたく思って、山の上に小さなやしろをたてて、

神様をまつったという。

島戸と角島の間にある鳩島は、鬼が瀬をつくるために投げ込んだ大岩が島になった

ものだといわれている。

「また、海士ヶ瀬は、小さい石を投げ込んでできたものといわれている」

角島の海岸には、このとき鬼がつけたといわれる鬼の手形がついた岩がいまも残っている。

高坪山は、鬼が酒の坪を埋めたといういうことから名づけられ、その山中に鬼のかしらの

足あとがあったというが、 今はもうない。

いまでも、高坪山から酒もりをしたときの土器が出るといわれている。 ~ おわり

 

上記写真の真ん中に見える岩が、鬼の手形がついた岩と言われています。この場所までは、道の駅からで15分ぐらいです。(角島小学校の近く)

 

 

この鬼の岩伝説の話は、私もこどものころ、母から聞かされました。

角島大橋は、高坪山のふもと部分から、鳩島の横を通り、海士ヶ瀬の上を走っています。

平成12年11月3日に角島大橋は開通しましたが、この橋の開通を一番喜んだのは、

むかしむかし高坪山に住んでいた鬼たちだったかも知れません?

以上、心地よい汗をかいた後 一気に飲み干す の味が

たまらない 山本 でした。