道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2013.06.10

耳なし芳一

皆さま

こんにちは菊地です(^^ゞ

本日は『本当に梅雨なの?』と思える程に良いお天気でしたね!

午前中から何隻ものイカ釣り漁船が特牛港から沖へ行き交うのが見えました。

この時期はイカ釣りの最盛期。夕方からは沖合にポツリポツリとイカ釣り漁船の漁火が灯り始め、夜になると沖合には漁火の灯りが星空にも勝ると劣らないよう、幻想的に輝き夜の海に花を咲かせますこの辺りで有名な漁火スポットは長門市の『東後畑棚田』『千畳敷』です

この時期ならではの景観ですので、お時間のある方はぜひ!漁火の幻想的な空間へ行かれてみてはいかがでしょうか?

さて

この時期・・・と言うか、夏が近くなるにつれ、こちらもポツリポツリと出てくる話題と言えば!!

こわ~い話・・・

子どもの行事などでは肝試しなども行われたり・・・と涼しくなる機会も多くなるのではないでしょうかm(-_-m)~ ウラメシヤー

怪談と言えば・・・ここ下関市にも有名なお話がありますよね?皆さまもちろん知っていますよね?? 

小泉八雲の怪談で有名な『耳なし芳一』です。

下関市には、朱色が色鮮やかな竜宮造りの水天門が特徴的な『赤間神宮』があります。

赤間神宮には源平壇ノ浦の決戦で、平家一門とともに入水崩御されたわずか八歳の幼帝の安徳天皇が祀られています。

安徳天皇御陵⇒

幼い頃はビクビクしながら読んだり聞いたりしていた怪談『耳なし芳一』・・・

あらすじ◆

昔、下関(赤間関、あかまがせき)の阿弥陀寺(あみだじ)というお寺に、びわ法師の芳一(ほういち)という男がいた。幼いころから目が不自由だったが、琵琶(ビワ)の腕は師匠をしのぐ程の腕前で、特に壇ノ浦の合戦の弾き語りは真に迫るものがあった。

ある蒸し暑い夏の夜、お寺で芳一がビワの稽古をしていると、身分の高い方からの使者がやってきた。ビワの弾き語りを聞きたい、というので、芳一は使者の後をついて行き、大きな門の屋敷に通された。さっそく芳一は、壇ノ浦の合戦を弾いて聞かせると、大勢の人がいるのかむせび泣く声が周囲から聞こえてきた。やがて女の声が聞こえ、「今宵より三夜間、弾き語りをして聞かせてほしい。またこの事は誰にも内緒にするように」と、告げられた。

朝、寺に帰った芳一は、和尚から不在を問い詰められたが、女との約束通り何も話さなかった。そこで和尚は、夜にこっそりと寺を抜け出した芳一を寺男に尾行させると、安徳天皇(あんとくてんのう)のお墓の前で、ビワを弾いている芳一の姿を見つけた。

平家の亡霊に憑りつかれていると知った和尚は、芳一の体中に経文を書いた。そして、誰が話しかけても絶対に声を出してはならない、と言い聞かせた。その夜、また亡霊が芳一を迎えに来たが、経文に守られた芳一の姿は見えなかった。しかし和尚が芳一の耳にだけ経文を書くのを忘れてしまったため、亡霊には両耳だけは見えていた。亡霊は、迎えに来た証拠に、と芳一の耳をもぎ取り帰って行った。

朝になって急いで様子を見に来た和尚は、芳一の両耳が取られている事に気が付いた。和尚は、かわいそうな事をしたと詫び、医者を呼び手厚く手当をした。傷が癒えた芳一は、もう亡霊に憑かれる事もなく、芳一のビワはますます評判になり、いつしか「耳なし芳一」と呼ばれるようになった。【まんが日本昔ばなし データベースより】

上記あらすじの中で芳一が住んでいた『阿弥陀寺』というお寺が・・・

何と!この赤間神宮なのです(°д°;) ヒエ~

嘘か誠か・・・と本などをドキドキしながら何度も読んだ記憶のある『耳なし芳一』・・・今では、かなり身近な場所に存在

そして・・・もしかしたら?実在した人物で・・・しかも実際にあった『実話』ではないか・・・とかなり私の中では信憑性が一気に高まっております(汗)

時々赤間神宮へは参拝しにプライベートでも出向くことがあります。

煌びやかに美しい朱色の水天門をくぐり、拝殿へ向かいます。

そして境内南奥に、壇の浦合戦に亡びし平家一門の武将を祀る14基の塚と五輪塔が並ぶ『七盛塚』があります。

七盛塚付近に入ると・・・日陰で薄暗く、やはりどうしても幼い頃からの『耳なし芳一』の怪談に対するイメージが浮かび・・・妙に緊張してしまい1人で行くとどうしても『失礼いたします!』などなど、独り言が多くなってしまいます(汗)

七盛塚へ手を合わせた後は・・・そのすぐ目の前にある『芳一堂』へ

私が訪れた時はもう夕方でとーっても薄暗い状態(~_~;) しかもお堂の扉はクローズ・・・

ビクビクしながらガラス越しに中を覗くと

そこには・・・琵琶をかき鳴らす様子を再現した芳一の像がーーーッΣ(゚д゚lll)!!

またもや

『失礼いたします・・・』と言いながら扉をゆ~っくりとオープン

な・何と・・・(T∀T)この木像は・・・
両方の耳がない状態の芳一を再現した木像とのこと(汗)

直視が難しいほどの迫力(つд⊂)

・・・正直

ちょっと怖かったです~(´;∀;`)

この写真を撮影後は静かに扉を閉め『騒がしくしてしまい失礼いたしました!』と、急がないふり?の急ぎ足で芳一堂を去りました(^-^;

恐怖感は確かにありましたが、こうして昔からの逸話、伝説、実際の出来事に基付き生まれた『怪談』って、怖さの中にも何か歴史のロマンや、その中にある悲しさなどを感じます。

赤間神宮では6月1日~7月28日までの土曜日日曜日祝日に歴史体感として『耳なし芳一』の紙芝居を開催しているようですよ

~歴史体感☆紙芝居   「怪談 耳なし芳一」~

上演場所・・・赤間神宮(下関市阿弥陀寺町)JR下関駅からバス10分
「赤間神宮前」下車
すぐ

料金・・・無料

開演時間・・・午前10時から午後3時までの毎正時(00分)
各回10分程度  ※時間内であればお客様が集まり次第開始

予約不要

雨天中止

ちょっと?怖く?涼しくなる話題でしたが、皆さまも暑くなってくるこの季節、ぜひ『赤間神宮』で歴史散策してみてはいかがでしょうか?

怖くなった後はぜひ!神秘的な景観の水天門から関門海峡を眺めてみてください

何だかタイムスリップ・・・と言うか時の狭間にいるような不思議な感覚になりますよ

以上

怖いけど怪談好き?な菊地がお届けいたしました