皆さまこんにちは、アライシです

本題の前にご報告。

前回書かせていただいたアライシの悩みは

悲しい結末を迎えました

カマキリ母さんが一生懸命産んだ卵を

家に帰り着くたびにタイヤを確認するのが日課でしたが

先日帰宅時に見てみると剥がれてなくなっていました

手で剥がそうとしてもしっかりくっついてたので

そのままにしていたのだけれど。。。

風圧ででも飛ばされて事なきを得ていれば良いのですが

多少無理矢理にでも移動させとけばよかったと悔やまれます

カマキリさんたちごめんなさい

今日の豊北町は少し霞んではいるものの秋晴れです

 

明日も晴れるようですが

明後日以降、大型台風18号の行方が気になるところです。

さて、

今日は以前川尻岬を冒険したあと訪れた

長門市仙崎にある

金子みすゞ記念館をご紹介したいと思います

 

アライシは今回が二度目だったのですが

前回は都合で手前のみすゞさんの生家部分しか見なかったので

ほぼ初めてと同じ新鮮な気持ちでゆっくり回りました。

そもそもは

若き天才書家、金澤翔子さんの書展が目当てでの再訪。

でも、そのことを忘れるくらい本来の展示物に魅せられました

今回、

充実した施設に感嘆するとともに

みすゞさんの才能の凄さと

詩の素晴らしさをあらためて認識

まず、みすゞさんの生家である

金子文英堂の店先から入り受付を済ませます。

本の並んだ店内を見渡せるように帳場が。

 

二階にはみすゞさんの部屋が再現してあります。

ふっと

みすゞさんがそこに座ってぼ～っと窓の外を眺め

ふいっと振り返りそうな錯覚にとらわれます。

文英堂を抜け、本館に入り、

すぐ左手の企画展示室で翔子さんの書を堪能、

その後誘われるように

みすゞさんゆかりの本や原稿がずらりと並んだ展示室に。

みすゞさんの詩はひととおり読んでいるのですが

あらためて目を通すと

また違った感慨があります。

おそらく初めて「大漁」の詩を通してみすゞさんを知り

深い感動と衝撃を受け

全集を買い（今は行方不明ですが）

むさぼるように読んだ時の私と

現在の私の年齢のギャップからくるものかと。

（トシを取ったもんだ）

お気に入りはもちろんありますが、

それぞれの感性で心惹かれる詩が異なると思うのと

私自身その日の心もちで変化するので

皆さまもひとりひとりお気に入りを発見されるといいと思います。

みすゞギャラリーでは

壁の指示に手をかざすと掌にみすゞさんの詩が映し出され

詩を手ですくって心に飲む、なんて気持ちになれる仕掛けや

椅子に座ると何もしないのにささやくように詩の朗読が聞こえてくる仕掛けなど、

いろんな楽しみ方でもってみすゞさんの詩に触れられるよう

趣向が凝らしてあったりします

そして圧巻はギャラリーを出たところの壁一面の巨大パネルです

 

これがどのようにして作ってあるかわかりますか？

近寄ってみると。。。

 

そうなんです。

上の写真は近寄って写した電気スタンド部分。

代表作のひとつである「私と小鳥と鈴」との有名なフレーズ、

「みんなちがってみんないい」そのままに

たくさんの方々の笑顔の写真のモザイクで

みすゞさんが描き出されているのでした。

80年以上の時を超えて

今ではこれほどまでに愛されているのに

若くして自ら命を絶たざるをえなかったことが悲しく、

もっともっと産み出されたであろう詩を読むことができないのが

とても残念です。

矢崎節夫先生が広く世界にみすゞさんの詩を紹介、

東日本大震災の際テレビで流れた「こだまでしょうか」でまたさらに脚光を浴びた

薄幸の童謡詩人、金子みすゞさん。

どうぞ記念館に一度訪れて

みすゞさんの想いに触れ

自分自身の心と向き合う時間を楽しまれてはいかがでしょうか。

きっと

「みんなちがってみんないい」

自分を素直に受け止められる自分に巡り逢えると思います。

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