おはようございます。橋本です
春の穏やかな、暖かい季節になり、北浦の海も穏やかな凪が続く季節へとなりました。
今日の天気は朝は曇りですが、昼頃からは雨が降る予報。曇っていても、海は凪いでるので漁師さんも雨が降る前にお魚求めて出港。
今の時期は、クロ(メジナ)、カレイに小アジ、ヒラマサ、イカは甲イカなど。道の駅ほうほくの店頭にも沢山の魚が並んでます
今は小ぶりなアジですが、これからの時期だんだんと塩焼きや刺身の美味しい大きさのアジも店頭に並んでくるでしょう
さてさて、ここ最近のブログは、魚話題なので、私も地元の魚話題を
この豊北町ではちょっと珍しい『魚競り』があります。
通常、魚市場で行われる『競り』では仲買さんなどの一部の参加資格を持つ方だけですが、
「豊北町阿川」の阿川漁港では一般の方でも自由に参加できる『競り』があるんです一般の人が参加できる『競り』は珍しいらしく、地元が阿川の橋本は、一般の人が参加する『競り』は当たり前の光景なので、他ではあまり見られなくなっているということを聞いてビックリでした。
阿川の『競り』は阿川の漁師さん達が仲買人さんが集う魚市場で売りに出せなかった魚やアワビ、サザエ等(市場に卸すには数が足りない、少し小ぶりだからとか、漁獲が多すぎて出せなかった等の理由のもの)を地元の人達の食卓に上がればと、昔からしているもの。
毎朝9時に漁協の建物からサイレンがなり、近所のお母さんやおばあちゃん達が漁協の前に集まり魚を競り落とす光景は活気があふれて、見てるだけでも楽しく感じます
地元の方ばかりではなく、福岡から来られる方や、以前テレビ取材があった放送を見て来られる方もいるらしく、時々、他県ナンバーの車もあったりします。
参加方法も簡単で、漁協組合の入口前にある受付簿に記入。
すぐ横に木の札があるので、取った木札の番号を受付簿の左端に書くだけ!!
たったそれだけで参加できます。もし分からない時は近くにいる人に聞くと色々と教えてくださいますので、全然大丈夫!!
『競り』は9時から始まりますが、早い時は5分~10分足らずで終わるので、5分前、10分前に行って準備しておくのがベストかも・・・・
前日の漁獲で、魚の種類や量も変わってくるので、何が競られるかは当日のお楽しみ
アワビだったり、サザエだったり、ヤズやイサキ、イカ、アジ、タコだったりと種類様々です。
競りの直前に漁師さん達が海の中にある生簀から出して、氷締めや血抜きをして出すので、鮮度抜群!競り台に並んでもビッチビッチ跳ねて木箱から飛び出す魚もいるぐらい
『競り』の仕方は、タイミングと度胸と駆け引き!!!
中央のお立ち台(?)に立つ人が、競り台に乗った魚を示して、最低売値を言います。
「まずはヤズ!800円!! 800円!! いないか!!」みたいに周りを見ながら言うんです。
買いたい人はその時手をあげて「はいっっ買います〇〇番」と言うだけ(〇〇番は自分の持つ番号札の番号)。ただ、その時他に買いたい人がいる場合、すぐ買値を言います。買値は最低売値より高い金額を言いいます。
この場合だと、「850円」でもよし。10円でも50円でも100円でも、最初の最低売値より高い金額を言うのが決まりで、他に買おうとしている方より高い金額が提示できれば、その商品を競り落せます。他の方が「1000円」と言ってしまえば、その人に軍配があがります。それでも、どうしてもそれが買いたい場合はすかさずその金額より高い金額を声高に提示「1100円!!」みたいに。
最初の最低売値で競り落とせる時もあれば、倍以上の金額で競り落とされる事もあり、他の人との競り合いの駆け引きも中々おもしろいみたいですね
大型連休やお盆やお正月など時期には、里帰りの人を迎える為、地元の海の幸を食べさせようと競りが白熱することもしばしば見てる分には楽しいのですが、白熱しすぎる時は鬼気迫る迫力が少し怖くもあります・・・・
競り落としたら、後は商品を袋や保冷バック(一応漁協のほうでもらえますが、持参したほういいと思います)に入れ、木札を持って、漁協の中でお支払い。(※競り自体は消費税抜きの金額なので、支払い時に消費税が加算されます。)木札はその時に返品すればいいみたいです。
以前は毎日開催されていましたが、今は毎週 、月・水・金・土 曜日のみ。朝9時からとなっています。漁獲量や連日のお天気によっても中止になる場合がありますので、山口県漁業協同組合 阿川支店へお問合せいただければ幸せます(ただし、魚の種類等の問い合わせはご遠慮下さい。漁師さん次第なので・・・お答えはできません)
北浦方面にお越しの際は、土産話にでも『阿川の魚競り』に来て見てください。
見るだけでも楽しいですよ~