皆さま こんにちは
菊地です。
昨日は熊本で東日本大震災以来となる巨大地震が発生しました。
熊本での地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた皆様、遺されたご家族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
昨日の地震発生時には私は子供たちと台所にいました。
突然スマートフォンやタブレットが緊急地震速報の音を発し始め、テレビ画面にも緊急速報で熊本での地震を報じていましたが、その画面で「震度7」という表示を見て2度驚愕。
東日本大震災と同じ揺れの大きさだったからです。
巨大地震はいつかどこかでまた必ず起こる・・・と心の中で確信していたとは言え、まさかこんな近くでこんな巨大な地震が発生するとは。
実際発生するとショックが大きいです。
でも何と表現したら良いのか気持ちが複雑で難しいのですが・・・
これが地震の怖さであり
自然の摂理であり
地球が生きている証でもあって・・・
ニュースを子供たちと食い入るようにしばらく見ていたところ「津波の心配はなし」と表示になったので心配要因の1つはなくなったのですが、震源が内陸部の深さ約10kmとのことだったので活断層が動いたために発生した「直下型地震」だと感じました。
年間を通し頻繁に地震が起きる東日本とは違い、あまり大きな地震を経験したことのない方々にとっては凄まじく恐ろしい瞬間だったと思います。
今回の熊本の地震は断層活動によるもの。震源地が浅ければ浅いほど衝撃は大きく被害も深刻なものになります。(私は東日本大震災からの移住が縁となり断層について少し学ぶようになりましたが、それまではあまり縁のない存在でした。)
日本には沢山の断層が存在します。
活断層とは、最近の地質時代に繰り返し活動し、今後も動く可能性のある断層のことを言います。
繰り返し大規模な活動する危険性があるのが活断層です。
断層との違いは簡単に言うと活動するかしないか?ですが・・・活断層として認識されていない断層も、まだ歴史上動いた記録がない断層も、この活発な地球の活動で1000年以上も眠っていた目を覚まし動き始めるかもしれません。
日本列島にはまだまだ発見されていない断層がたくさんあります。
東日本大震災発生からちょうど5年を迎えた3月11日に町内にある粟野小学校で防災についてお話させていただいたのですが、その時にも地震が発生するメカニズムや断層について少し触れました。
下関市にも菊川断層という活断層が菊川町から推定約80kmもの長さで響灘に延びています。
この地図を見ると分かりますが、ちょうど角島の横を通りその沖まで延びていますね。一番上の部分にある赤い線が「菊川断層帯」です。
地震調査研究推進本部HP参照⇒http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kyushu-okinawa/p40_fukuoka.htm
長ければ長いほど活動時に危険なのは移住時に調べて認識はしていましたが・・・日本列島は活断層だらけ。断層がないところを探すのはほぼ不可能なんです。(赤い部分が活断層)
菊川断層帯がもし活動した場合はマグニチュード7.6以上の地震が発生すると考えられています。
今回発生した熊本の大地震は南北方向に引っ張られる力で断層が横に動いた「横ずれ断層」型とのこと。
この図で言う「内陸型地震」にあたります。
国土交通省国土地理院HP参照
⇒http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/explanation.html
断層の中のどの場所で活動するかでも地震の規模は違ってきますが
もし響灘の海底に延びている菊川断層帯で活動があったら・・・
おそらく津波の発生は免れないと思います。
熊本で発生した大地震・・・
本当に心が痛みます。被災者の方々の心境が良く分かるからです。
東日本大震災は海溝型地震、熊本県を震源地にして発生した地震は断層のズレによる内陸性地震。
日本列島は様々な形で地震が発生する地震大国です。
皆さまにももっと地震のメカニズムについての知識を得て欲しいと強く思います。
被災された方々への支援と心のケアが適切に、そして迅速に行われていることを心から願います。
皆様の安全と被災地の一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。
以上
菊地でした。