一 二子島 東方之沖有、地方より拾五町 但往古此島ニて海士男女の二子を平産仕ニ付、夫より二子島と申習ハし候事(『地下上申』豊浦郡神田下村)

道の駅ほうほく 展望テラスより(山口県下関市豊北町)
おはようございます。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇りですが、空は明るいです。週末に向けて、だんだんお天気がよくなりますように!

附野大久保開館より双子島(山口県下関市豊北町神田)
一 二子島 東方之沖有、地方より拾五町 但往古此島ニて海士男女の二子を平産仕ニ付、夫より二子島と申習ハし候事(『地下上申』豊浦郡神田下村)
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一(ひとつ) 二子島(ふたごじま) 東方(とうほう)之(の)沖有、地方(じかた)より拾五町(じゅうごちょう) 但(ただし)往古(おうこ)此島(このしま)ニて海士(あま)男女の二子を平産(へいざん)仕(つかまつる)ニ付、夫(それ)より二子島と申(もうし)習ハし(ならわし)候(そうろう)事(『地下上申』豊浦郡神田下村)
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一、二子島 東方の沖にある。地方より十五町。この島ではその昔、海士が男女の双子を生んだことがあり、それから二子島と呼びならわしている。

角島より双子島(山口県下関市豊北町)
今回の冒頭は、江戸時代、18世紀の地誌『地下上申(じげじょうしん)』から。二子島(国土地理院地図では「双子島」)の名前の由来は、そこでふたごが生まれたというエピソードによるという、地名起源説話です。

角島より双子島(山口県下関市豊北町)
ただまあ、見ての通りふたつの島が並んでいるので、もともと双子島の名前はそこからではないかなと、個人的には思っています。「ひょっこりひょうたん島」に見える場所も。
江戸時代の「町(ちょう)」は距離の単位でもあって、一町は約106m。「十五町」は約1.6kmなので、「地方(じかた)」とは肥中あたりのことでしょうか。

道の駅ほうほくから双子島(山口県下関市豊北町)
双子が生まれた島と言えば、ギリシャ神話の太陽神アポロンと月神アルテミスが生まれたデロス島。エーゲ海に浮かぶ、全島が世界遺産の島です。
ギリシャ神話の聖地のひとつで、貿易中継地としても栄えた、ギリシャ最大の考古学遺跡。紀元前5世紀、ペルシア帝国に対抗するため、諸都市間でデロス同盟が結ばれたことでも有名です。「デロス」はギリシャ語の意味は「輝く」で、太陽神アポロンゆかりの地らしい名前ですね。

二黄玉 道の駅ほうほく(山口県下関市豊北町)
道の駅ほうほくでは、ひとつの卵にふたつの黄身がある卵「二黄玉(にきたま)」を扱っております。1万個に4~5個しか出会えないレア卵だそうです。売り切れ御免。人気商品なので、欲しい方はお早めに!

潮返しアジ開き 道の駅ほうほく(山口県下関市豊北町)
その他にも、イカ飯やアジ開きなど、二個セットの商品がいろいろあります。展望テラスから双子島を眺めた後は、ぜひお買い物をお楽しみください☆

いかめし 道の駅ほうほく(山口県下関市豊北町)