道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

今月の営業時間

売店・・・・・・・・・・・・・8:30~18:00

パン工房・・・・・・・・・・9:00~17:30(定休日に加えて 6/25・7/9は臨時休業

レストラン・・・・・・・10:00~18:00(オーダーストップ 17:00)

今月の定休日

…定休日 

…臨時休業

※6月25日(火)パン工房のみ臨時休業

※7月9日(火)パン工房のみ臨時休業

newsお知らせ

スタッフブログ 2023.09.29

中秋の夜に虫の音と

月にかゝる 雲ハ嵐に 吹きちれて 巣を出て鳴く きりぎりすかな(中山忠光/『野史台維新史料』雑六「日本錦」中山卿和歌并木津川口唱和)

展望テラスの風景 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

こんにちは。山田です。今朝の道の駅豊北は快晴。ドライブ日和!

さて、今日9/29は、中秋(ちゅうしゅう)の名月。「中秋の名月」は、月の満ち欠けを元に日付を決める太陰太陽暦(たいいんたいようれき)、いわゆる旧暦(きゅうれき)の、8月15日の夜に見える月のこと。

中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったとされています。私も昨晩、外に出てみたら、とても明るかったです。山口県は今夜も晴れですよ♪

2023年9月28日(旧暦8/14) 山口県下関市豊北町

月にかゝる 雲ハ嵐に 吹きちれて 巣を出て鳴く きりぎりすかな(中山忠光/『野史台維新史料』雑六「日本錦」中山卿和歌并木津川口唱和)

月にかかる 雲は嵐に 吹きち(散)れて 巣を出(いで)て鳴く きりぎりすかな(中山忠光/『野史台維新史料』雑六「日本錦」中山卿和歌并木津川口唱和)

月の光を邪魔する雲は嵐によって吹き散らされて、(月の光の中で)巣から出てきて鳴くキリギリスの声が響いている。

川の水面に映る月 2023年9月28日 山口県下関市豊北町

今回の冒頭は、『維新史料(いしんしりょう)』に収録された、天誅組(てんちゅうぐみ)関係史料「大和錦(やまとにしき)」から。『維新史料』は、明治20(1887)年より29(1896)年まで発行された、明治維新関係の基本史料集。

富岡政信、太田長吉、野口勝一らを中心とする野史台(やしだい)による編纂で、全182編。日記、伝記、書翰(しょかん)のほか、見聞録、落首、条約正文などを収めた、内容豊かな史料集です。『野史台維新史料叢書(やしだいいしんしりょうそうしょ)』として、昭和47(1972)年に日本史籍協会編、東京大学出版会刊行で復刻。「日本錦」は、第38巻「雑六」に収録されています。

綾羅木中山神社所蔵『中山忠光卿肖像画』 山口県下関市

この和歌は、「日本錦」の一番はじめにあたる「中山卿和歌并木津川口唱和」にあります。「中山卿(なかやまきょう)の和歌、ならびに木津川口の唱和」でしょうか。

「中山」は中山忠光(なかやまただみつ)の名字、「卿」は特定の高い身分の人物につける敬称で、「中山卿」で中山忠光のこと。「木津川(きづがわ)」は、三重県の鈴鹿(すずか)山脈南部を源流とする河川で、京都府南部を流れて淀川と合流します。「中山卿和歌并木津川口唱和」には、これを含めて3首の和歌が載っています。

本宮中山神社 山口県下関市豊北町田耕

中山忠光は、幕末に活躍した尊王攘夷(そんのうじょうい)派の公卿(くぎょう:朝廷の貴族)。姉・中山慶子が明治天皇の生母で、中山忠光は明治天皇の叔父にあたります。

江戸時代末の文久3(1863)年、19歳の時、地位を捨てて長州藩(山口県)へ下り、下関攘夷戦争に参加。8月15日、中山忠光は尊王攘夷派の同志たちと合流し、京都を出発します。この和歌は、その時に詠んだものとされます。

本宮中山神社 山口県下関市豊北町

淀川を下って大阪で一泊し、南下して堺(大阪府堺市)に上陸。山を超えて大和国(やまとのくに:奈良県)に入り、五條(奈良県五條市)にあった江戸幕府の出先機関・五條代官所を襲撃。「維新の魁(さきがけ)」とされる「天誅組(てんちゅうぐみ)の変」です。

しかし、幕府軍の追討を受け、1ヶ月余りの戦いに敗れて天誅組は壊滅。中山忠光たち数名は、長州へ逃れます。中山忠光は単身で長府藩に匿われ、最終的には田耕村(下関市豊北町田耕)で暗殺されました。享年20歳(満19歳)。暗殺の地は現在、本宮中山神社となっています。

本宮中山神社 山口県下関市豊北町

詞書(ことばがき)には、「八月十五日夜中山侍従忠光卿兵庫何某方にて浪士と密談数刻におよふ頃しも秋の最中月明らかに照り渡り虫の聲いと物憂く聞へけれハ料紙を取玉ひて」とあります。

「八月十五日夜、中山忠光は、とある場所で浪士たちと長い間ひそかに語り合った。ちょうど秋のさなか、月は明るく輝いて、虫の声がもの悲しく聞こえていたので、中山忠光は紙をお取りになって(この和歌を詠んで書きつけられた)」といったところ。

「月」は当時の孝明天皇、「月にかかる雲」は天皇の意志を邪魔する江戸幕府やその意を汲む公家たち。その雲を吹き散らす「嵐」は、これから事を起こす自分(中山忠光)たちのことでしょう。そうして幕府を退けた新たな世では、これまで幕府を恐れて隠れ潜んでいた人々が、秋の夜に巣から出て鳴くキリギリスのように、表に現れて語るようになる…という歌です。

川の水面に映る月 2023年9月28日 山口県下関市豊北町

160年前の今夜、京都で中秋の月を眺めて、自分たちが世の憂いを晴らし、新しい国を作る嵐となるという志を詠んだ中山忠光。故郷を捨てて決起するものの、夢破れて逃れ、豊北町で非業の死を遂げた若者が幕末にいたことを、ちょっと思ってもらえると嬉しいです!

月見だんご 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

道の駅ほうほくでは今夜のため、お月見団子や、「月で拾った卵」というお菓子もあります。お月見のおともにぜひどうぞ☆

和栗のクリームパン 道の駅ほうほく 焼き立てパン工房ラ・メール 山口県下関市豊北町

焼き立てパン工房ラ・メールでは、実りの秋の味わいのパンがたくさん並んでいます。今月は和栗のクリームパンがお買い得。他にもほうほく梨のパイや、スイートポテトパンも。ぜひお試しくださいね。

大トロ 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

道の駅ほうほく、明日9/30は最終土曜日、まぐろの日。大トロが皆様のお越しをお待ちしています!