のじのあらはろ(虹の顕われ)
伊香保呂能 夜左可能為提尓 多都努自能 安良波路萬代母 佐祢乎佐祢弖婆(『万葉集』第14巻3414番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雲が多いですが青空も見えていました。7時半頃、ふと空を見ると虹が出ていました。太陽の高度が低いと、大きな虹になります。その後は雨が降り始めて寒いので、お出かけの際はご注意ください。
虹ほどではありませんが、道の駅ほうほく今月の月間奉仕品、下関名物割れせんべいは、4色のカラフルなパッケージ。ふく・たこ・わかめ・くじらという下関の味が、それぞれおせんべいでお得に楽しめます。この機会にぜひ食べてみてください☆
この週末11月18日(土)・19日(日)、道の駅ほうほくから車で約1時間の関門海峡周辺では、関門海峡キャンドルナイト2023が開催されます。唐戸エリアと下関駅前エリアは17時半点灯で、21時まで(門司港22時まで)。
道の駅ほうほくの近くでは、角島灯台が、来年3月20日まで、毎日の日没~22時まで、夜間ライトアップ継続中。明治9(1876)年初点灯、単せん白光が毎5秒に1せん光、明弧は352度から232度まで、光度670,000カンデラ、光達距離は18.5海里(約34km)。
灯台の足元から出ている光は、沖の浅瀬を照らす照射灯です。高さ約30mの白い灯台が、夜闇の中にきれいに浮かび上がります。角島大橋の夜景と合わせて、ぜひ見に来てください!
伊香保呂能 夜左可能為提尓 多都努自能 安良波路萬代母 佐祢乎佐祢弖婆(『万葉集』第14巻3414番)
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いかほろの やさかのいでに たつのじの あらはろまでも さねをさねては(『万葉集』第14巻3414番)
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伊香保ろの やさか(八尺)の堰(ゐで/いで)に 立つ努自(のじ/虹)の 顕(あらは/あらわ)ろまでも さ寝をさ寝てば(『万葉集』第14巻3414番)
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伊香保(群馬県渋川市)にある、八尺もあるような高い堤に立つ虹のように、人目につくほど逢瀬を重ねてしまった。
今回の冒頭は『万葉集』から、作者不詳の和歌。「伊香保(いかほ)」は現在の群馬県渋川市、伊香保温泉で知られます。「やさか」は「八尺」を当て、「尺」は長さの単位で一尺は約30cmなので、八尺は約2.4m。ただしこの場合は、直接的な長さより「大きくて高い」を表す言葉です。立派な堤防が築かれていたのでしょう。
「八尺」といえば、日本の皇室に伝わる皇位のあかし「三種の神器」のひとつに、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」があります。これも実際のサイズではなく、「特に大きい」というような意味かもしれません。
「努自(のじ)」とは「虹(にじ)」のこと。伊香保の高い堤からは、空が広くてよく虹が見えたのでしょうか。「伊香保の高い堤でよく見えるという虹のように、人目についた」という「さ寝」は、男女の逢瀬のこと。きっと禁じられた関係だったのに、噂になってしまったのでしょう。
この和歌は古代の東国地方で詠まれた「東歌(あづまうた)」で、『万葉集』第14巻に収められています。この伊香保の堤の虹のような見どころや地名を詠みこまれていることが多く、その地域の人々によって謡われていたもののようです。知ってる地名が出てくると、うれしいですよね。
道の駅ほうほくには、虹のように色あざやかな、ハンドメイド商品も並んでいます。キーホルダーやハーバリウム、身につけるアクセサリーなど。ぜひご覧ください☆
また、屋台のほくほくさんでは、色鮮やかな赤しそジュースも販売中。今日みたいな寒い日は、ホットが嬉しいですね。