たきびれっじ蚤ノ市とあるかぽーとあかりの社会実験
阿川より瀧部に至る迄二里、瀧部より狗留孫まで三里、狗留孫より湯玉へ二里、其の間の路、大抵山間の平田にして、處々に人家一二宇あり。但し瀧部の市は頗る豊穣なり。(吉田松陰『廻浦紀略』/山口県教育会『吉田松陰全集』第9巻、1974年、大和書房)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、雲りがちな晴れ。空気は温かくて、お出かけしやすい陽気となっています。
道の駅ほうほくから車で約1時間余、関門海峡に臨む下関市あるかぽーと周辺で、3月15日から「夜の水ぎわを楽しむ・あかりの社会実験」が始まっています。初日と二日目は大噴水(放水)ライトアップがあるというので、見に行きました!
ライトアップによって、安心安全を高め景色の魅力を引き出すというプロジェクト。はい!からっと横丁の大観覧車もライトアップされていて、綺麗でした。
関門海峡のランドマーク・関門橋や、対岸・門司の夜景も見えます。噴水や大観覧車のライトアップは二日間のみですが、歩道や建物ライトアップは3月31日まで。
下関市民はもちろん、旅行やお仕事で下関市街地にご宿泊の方は、あるかぽーとへ、夜ウォーキングに出かけてみてください。
阿川より瀧部に至る迄二里、瀧部より狗留孫まで三里、狗留孫より湯玉へ二里、其の間の路、大抵山間の平田にして、處々に人家一二宇あり。但し瀧部の市は頗る豊穣なり。(吉田松陰『廻浦紀略』/山口県教育会『吉田松陰全集』第9巻、1974年、大和書房)
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阿川(あがわ)より瀧部(たきべ)に至る迄(まで)二里(にり)、瀧部より狗留孫(くるそん)まで三里(さんり)、狗留孫より湯玉(ゆたま)へ二里、其の間の路、大抵(たいてい)山間の平田にして、處々(ところどころ)に人家(じんか)一二宇(いちにう)あり。但(ただ)し瀧部の市は頗(すこぶ)る豊穣(ほうじょう)なり。(吉田松陰『廻浦紀略』/山口県教育会『吉田松陰全集』第9巻、1974年、大和書房)
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阿川から滝部までは約8キロ、滝部から狗留孫山までは約12キロ、狗留孫から湯玉へは約8キロ、その間の道路は、だいたい山間部のたんぼで、ところどころに人家がひとつふたつある。ただし、滝部の市はすごく賑わっている。(吉田松陰『廻浦紀略』/山口県教育会『吉田松陰全集』第9巻、1974年、大和書房)
今回の冒頭は、幕末長州の偉人・吉田松陰(よしだしょういん)の若い時の旅日記『廻浦紀略(かいほきりゃく)』から。嘉永2(1849)年、20歳の長州藩士・吉田松陰が、長州藩領の視察団の一員として、萩から下関まで、海岸の防衛体制を見て回った時の記録です。
基本的には船で移動していますが、豊北町域では阿川から上陸し、徒歩で滝部を通って狗留孫山修善寺(下関市豊田町)に参拝。その後、湯玉(下関市豊浦町)に下り、阿川を目指しました。途中で見た「瀧部(豊北町滝部)の市」について、「頗る豊穣」つまり「たいへんにぎやかに栄えている」と書いています。
昨日3月17日(日)開催の、たきびれっじさんによる「一軒まるごと蚤ノ市」、ちょっと覗いて来ました。滝部商店街の通りにある建物がメイン会場でしたが、雨にも関わらずたくさんの方が来場されていて、たいへん賑わっていました。吉田松陰が見た滝部の市も、こんな感じだったかもしれませんね。
キッチンカーや屋台も出ていて、四つ葉農園さんの「しあわせるチップス」もありました。豊北町産の三種類の蜜芋(みついも)を使った、さつまいもチップス。道の駅ほうほくでも販売しているので、ぜひ食べてみてください!
角島灯台夜間ライトアップは、明後日3月20日まで。残り3日となりました。お早めにお出かけください!