世仕 宗藩阿川君先生官歴邑宰耳目至宰告老後不勞以政而委以学教授中山館（国島宏「鳳林先生墓碑銘」／安田豊「下関市豊北町域における人物記念碑の調査報告」『土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム研究紀要』第17号、2022年）

 

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雲はあるけれど快晴。ドライブに良いお天気です。鹿のご一家も、道の駅ほうほくの向かいでブランチしていました。自然豊かな豊北町へ、ぜひお越しください！

 

 

先日、道の駅ほうほくから車で約30分、川棚温泉の藤の花を見に行きました。川棚温泉街の一番奥、妙青寺の裏手にある寺堤（てらつつみ）と八ヶ尻（やつがしり）溜池は、それぞれ池のほとりに大きな藤の木があり、初夏になると華やかな景色があらわれます。

 

 

どちらも、池の水に藤の花が映えて綺麗です。行った時は雨模様で残念でしたが、晴れるともっと素敵な景色が見られそう。

 

 

池の近くには車を停めるスペースがないので、温泉街の駐車場に停めて、徒歩で坂を登ります。八ヶ尻溜池は少し距離がありますが、周囲が遊歩道となっており、いろんな角度から藤を眺めることができて、良いウォーキングになりました。

 

 

豊北町でも、道端の藤の花が盛りを迎えています。道の駅ほうほくにほど近い、国道191号と国道435号がぶつかる特牛交差点のところにも咲いています。くれぐれも運転にはご注意を。

 

 

国道435号線上では、豊北町滝部の田代バス停のお向かいにも、藤の花房が垂れています。今の時期はあちこちに藤の花が咲いているので、ドライブしていても楽しいですね。

 

 

世仕 宗藩阿川君先生官歴邑宰耳目至宰告老後不勞以政而委以学教授中山館（国島宏「鳳林先生墓碑銘」／安田豊「下関市豊北町域における人物記念碑の調査報告」『土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム研究紀要』第17号、2022年）

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世は宗藩（そうはん）阿川君に仕ふ（つかう）、先生の官歴は邑宰（ゆうさい）、耳目して宰告（さいこく）に至るも、老後は政をもって労せず、而（しこう）して委ねるに学をもって中山館に教授す（国島宏「鳳林先生墓碑銘」／安田豊「下関市豊北町域における人物記念碑の調査報告」『土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム研究紀要』第17号、2022年）

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世にあっては主君の阿川毛利家に仕え、先生の経歴は村の管理、注目を集めて出世したが、老後は政治にはかかわらず、その学識でもって中山館で人々の教育にあたった。

 

 

今回の冒頭は、蒲生鳳林の墓碑銘から。豊北町滝部田代にある、蒲生鳳林墓所でも藤の花が咲いていたので、寄ってみました。蒲生鳳林（がもうほうりん：1742-1814）は、江戸時代後期の阿川毛利家の家臣で、学者・教育者。鳳林は号で、名は貞固、通称は久兵衛。晩年には官職を退いて郷校・中山館を開き、地元の若者の教育につとめました。

 

 

蒲生鳳林の墓石は、正面に「鳳林先生墓」、他の三方には鳳林の弟子のひとりである長府藩の儒学者・國島筈斎（くにしまかっさい：1769-1826）による墓碑銘が刻まれています。鳳林を慕う弟子たちの思いが、かたちとして今に残っているのですね。

 

 

蒲生鳳林墓所は、田代バス停から特牛方面に進むと右手にあります。道端で藤の花が咲いているところには、思わぬ何かが存在しているかもしれません。

 

 

道の駅ほうほくには、藤ではありませんが、お花を使った手芸品も並んでいます。華やかなハーバリウムやキーホルダーは、気分が浮き立ちます。ぜひ手に取ってみてください！

 

 

道の駅ほうほくでは、ＧＷにあわせて、お買得商品をそろえています。藤の花ドライブとあわせて、ぜひお越しください☆