JR滝部駅から列車に乗りました
暮れゆくままに、ものも見えず吹きまよはして、いとむくつけければ、御格子など参りぬるに、うしろめたくいみじと、花の上を思し嘆く。(『源氏物語』第28帖「野分」)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雲がありますが晴れ。台風10号は、29日にかけて九州南部に接近し、その後九州に上陸するおそれ。用心用心!
JR山陰本線は、29日夕方以降、運転を取りやめる可能性があります。台風の進路や勢力により、翌30日以降も可能性あり。公共交通をご利用予定の方は、今後の台風情報、列車の運行情報にご注意ください!
先日、川棚に用事があり、ブルーライン交通バスとJRを利用して行ってみました。JR山陰本線の列車には、6月22日の一部運行再開以来、初めての乗車!
滝部駅から下関方面行は、バスと列車で1日20便。うち、下関駅に直通の列車は8便。JR代行バスの12便は、小串駅で列車に乗り換えることになります。
下関からの列車は滝部駅で折り返すため、ホームに停車中、運転手さんが反対側の運転席へ移動し、その間、扉は閉まります。基本的にワンマンで、後乗り前降り。
車窓からは、線路脇の草木の緑が迫る様子や、青く広がる海を眺めることができます。のんびり列車旅も、たまには良いですね☆
列車からは見ることが難しいですが、8月27日夕方、サバー様はいまだ二見に御滞在。サバー様は、お隣の長門市で作られる、騎馬武者姿の藁人形(2体)。
毎年6月末から7月にかけて、長門市から下関市豊北町・豊浦町で広域的に行われる「虫送り」行事の主人公です。稲につく害虫を追い払うため、豊北町では夜にこっそり、田んぼから田んぼへと旅して行かれます。
先日と同じく、旧二見小学校入口の壁画「二見地区ふるさと絵巻」のところにいらっしゃいます。ただ、先日は滝部よりの船の絵のあたりにおられたのが、夫婦岩の絵のあたりまで海に向かって移動しておられました。台風10号みたいにのんびりしていますが、ちょっとずつ、旅が進んでいるのかもしれません。
近づく台風に対して、道の駅ほうほくで手に入る防災グッズとしては、缶詰があります。下関の鯨大和煮缶は、定番ですね。
岩手県のサヴァ缶は、国産サバを使用したオリジナルの洋風缶詰。オリーブオイル漬け、レモンバジル味、パプリカチリソース味、アクアパッツァ風、ブラックペッパー味、コンソメ風味など、いろんな味があります。中にはチョコレート風味なんてものも。この機会にぜひどうぞ☆
暮れゆくままに、ものも見えず吹きまよはして、いとむくつけければ、御格子など参りぬるに、うしろめたくいみじと、花の上を思し嘆く。(『源氏物語』第28帖「野分」)
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暮れゆくままに、もの(物)も見えず吹きまよはして(迷わして)、いとむくつけければ、御格子(みこうし)など参りぬるに、うしろめたくいみじと、花の上を思(おぼ)し嘆く。(『源氏物語』第28帖「野分」)
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日が暮れるにつれて、あたりが見えなくなり風が吹き荒れ、たいそう恐ろしい様子だったので、御格子を下すなど戸締りをしたけれど、外で咲いている花はどうなることかと心配しておられます。
今回の冒頭は、『源氏物語』第28帖「野分」から。主人公・光源氏の息子である夕霧が、義理の母(父・光源氏の妻)である紫の上を垣間見てドキドキする場面が有名ですが、これはその前、秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)の秋の庭が野分(のわき)つまり秋の嵐に遭う場面。
秋好中宮は、光源氏が若い頃に深い仲だった六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の娘で、皇族の女性。光源氏が後見となって、時の冷泉天皇(れいぜいてんのう)の后となりました。
秋を好んだことから「秋好中宮」と呼ばれ、彼女の庭は秋の風情が楽しめるよう整えられています。そこへ嵐が来たわけで、せっかく咲いた秋の花がどうなるか、心配だったのでしょう。昔の人も、台風の被害が心配だったのですね。
角島大橋は、平均風速20m/s以上で人・二輪車通行止、30m/sで全面通行止となります。今日はまだ大丈夫でしたが、強風時にはご注意を!