彩りの城下町長府と滝部駅かぼちゃオブジェと特牛駅の山茶花と角島ダルマギク
不手折而 落者惜常 我念之 秋黄葉乎 挿頭鶴鴨(橘奈良麻呂/『万葉集』第8巻1581番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、お天気は荒れ模様ですが、元気に営業しています!
朝、道の駅ほうほくから車で約15分、下関市豊北町角島にある牧崎風の公園に、ダルマギクの様子を見に行きました。誰もいない公園は風が強くて、飛ばされそうでした…。
ダルマギクの盛りは過ぎたようですが、まだ咲いています。これから数日はお天気が悪いようで、お花にどう影響するのでしょうか。
先週末、道の駅ほうほくから車で約1時間、下関市長府で開催された「彩りの城下町長府・秋」に行きました。壇具川沿いや忌宮神社、長府毛利邸、長府博物館のライトアップイベント。別名キャンドルナイト。2日間だけの開催でした。
川面に灯が浮かび、道はほのかな灯に照らされて、城下町長府がいつもと違う雰囲気でした。購入したキャンドルを手にして歩けば、蝋燭の灯が主だった江戸時代の気分を味わえるかも。
長府毛利邸では、豊北町のお隣・豊田町の伝統工芸、蛍籠(ほたるかご)を使った企画展を開催。蛍籠は、蛍を入れて透ける光を楽しむものですが、現代風アートにもなるんですね☆
長府庭園では、お庭の紅葉のライトアップ。まだ三分くらいとのことでしたが、暗がりの中で見ると、下から照らされた紅葉があでやか。
長府には他にも功山寺や覚苑寺など、紅葉の名所があります。どこもそろそろ見頃ということで、ライトアップが終わっても、お昼間のお散歩が楽しめます♪
では豊北町はどうか…と、道の駅ほうほくから車で約5分、JR特牛駅の大銀杏を見に行ってみました。こちらは見頃までもう少し。
階段脇の山茶花は、ちょうど花盛り。ただ今日は風が強いので、花弁もだいぶ飛ばされそう。JR山陰本線は、人丸駅~滝部駅間はまだ代行バス運行のみ。特牛駅に列車の姿はまだありません。
人の上がらないホームのこちらで、心なしか山茶花も寂しげ。JR西日本は来年度中の復旧を予定しているので、列車が通るにはしばらくかかりそうです。
列車と代行バスがやってくるJR滝部駅では、かぼちゃオブジェの展示が始まりました。下関北高校、豊北中学校、豊北小学校、豊北こども園、豊北きらきらこども園、豊田下こども園のみなさんの力作!
年明けの成人式にJRで戻ってくるみなさんをお迎えするため、来年(2025年)1月15日まで展示します。ぜひ見に行ってください!
不手折而 落者惜常 我念之 秋黄葉乎 挿頭鶴鴨(橘奈良麻呂/『万葉集』第8巻1581番)
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手折(たを/たお)らずて 散りなば惜しと 我が思ひし 秋の黄葉(もみち/もみじ)を かざしつるかも
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手折ることなく散ってしまったら惜しいと思っていた秋の紅葉を、手折って頭に飾ったよ。
今回の冒頭は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集『万葉集』から。天平10(738)年10月17日、橘奈良麻呂(たちばなのならまろ:?-757)の宴で詠まれた歌11首のうちのひとつ。
橘奈良麻呂は、奈良時代の貴族で、橘諸兄(たちばなのもろえ)の長男。母は藤原不比等の娘ですが、当時政権を握っていた藤原仲麻呂と対立。天平宝字元(757)年に藤原仲麻呂らを討とうとして逆に捕らえられました(橘奈良麻呂の変)。
この和歌は若い時に詠まれていて、色鮮やかな紅葉を手に入れて身に飾るという、おしゃれ心をあらわしたもの。当時は男性も髪を結い、冠や頭巾をかぶるので、花や紅葉を頭に飾ることもよくありました。
現代では、花や紅葉を身に飾ることはあまりないですが、帽子にピンズやバッジを飾る人はいます。道の駅ほうほくでは、ほっくんのピンズやバッジがあるので、ぜひ飾ってみてください!