道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2025.01.27

「豊北地域リノベーションまちづくり実践ワークショップ」参加者募集中!

土井箇浜宮に鎮ます戎神の御祠は、弘安の頃襲来の賊将怨霊より祟りをなしけるゆへ、八年に一度づつ異賊降伏の斎会を執行ひき、そのさま武器を以て祀る也。(石井清光『神田三祠之御縁起』)

 

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇りですが、元気に営業しています!

道の駅ほうほくから車で約10分、豊北町滝部にある豊北総合支所では、2025年2月8日(土)・9日(日)の2日間、「豊北地域リノベーションまちづくり実践ワークショップ」が開催されます。申し込みは2月3日まで、定員16名、参加無料。ただいま参加者募集中!

 

 

豊北町滝部地区の空き家、空き店舗の物件を参加者と講師でユニットを組み、リノベーションによるまちづくりの手法で事業計画を立案。対象物件のオーナーから了承がもらえれば、実際に事業を始めることができる実践型ワークショップ。2月5日(水)19時~の事前オンラインレクチャーと、当日2日間の参加が必要です。

興味のある方は、チラシのQRコードか、豊北総合支所地域政策課(083-782-1914)、または参加申し込みフォームからお申込みください☆

 

角島灯台公園の水仙 2025年1月26日 山口県下関市豊北町角島

 

昨日(1/26)、角島灯台公園の水仙は三分咲きくらい。お天気は、晴れたり曇ったり小雨が降ったり。風が強くてお花がそっぽを向いていましたが、咲いている数は増えています。

 

角島灯台公園の水仙 2025年1月26日 山口県下関市豊北町角島

 

先日、福岡県太宰府市にある九州国立博物館で開催されていた特集展「モンゴル襲来の痕跡を探る」に行きました。2025年1月19日まで。もちろん、今年4月6日(日)に予定されている「浜出祭(はまいでさい)」が、伝説では元寇(モンゴル襲来)に由来するお祭りだからです。

 

九州国立博物館特集展「蒙古襲来の痕跡を探る」 2025年1月19日まで 福岡県太宰府市

 

浜出祭(はまいでさい)は、山口県の無形民俗文化財に指定されている、七年ごとのお祭り。鎌倉時代の蒙古襲来(元寇)時、豊北町にも蒙古軍が上陸して合戦となり、うち破ったものの蒙古の霊がたたりを起こしたので、鎮めるために始まったとされています。

 

九州国立博物館特集展「蒙古襲来の痕跡を探る」 2025年1月19日まで 福岡県太宰府市

 

今回の展示では、鎌倉時代の『蒙古襲来絵詞』に描かれ、海底からの出土で知られる「てつはう」について、興味深い説明映像が流れていました。また、九博常設展にある「モンゴル軍船の椗(いかり)」は、当時の木と石を組み合わせた船の「イカリ」を、実際に出土した石を使って復元したもの。

 

九州国立博物館常設展示「モンゴル軍船の椗」 福岡県太宰府市

 

実は、豊北町の土井ヶ浜にも、「元寇の碇石」と呼ばれる石があります。加工の具合から見て、本当に碇に使われていたかどうか、疑問があるようです。

 

元寇の碇石 山口県下関市豊北町神田上土井ヶ浜

 

土井箇浜宮に鎮ます戎神の御祠は、弘安の頃襲来の賊将怨霊より祟りをなしけるゆへ、八年に一度づつ異賊降伏の斎会を執行ひき、そのさま武器を以て祀る也。(石井清光『神田三祠之御縁起』)

土井箇浜宮(どいがはまみや)に鎮(しずまり)ます戎神(えびすがみ)の御祠(みほこら)は、弘安の頃襲来の賊将(ぞくしょう)怨霊より祟りをなしけるゆへ(故)、八年に一度づつ異賊降伏(いぞくこうふく)の斎会(さいえ)を執行ひ(とりおこない)き、そのさま武器を以て祀る也(なり)。(石井清光『神田三祠之御縁起』)

土井ヶ浜の宮に鎮座されている戎神の祠は、弘安年間に襲来した賊将が怨霊となり祟りを起こしたため、八年に一度ずつ、異賊降伏のお祭りをおこなった、その様子は武器を用いて行うお祭りである。

 

九州国立博物館常設展示「モンゴル軍船の椗」 福岡県太宰府市

 

今回の冒頭は、天保10(1839)年、石井清光により書かれたという『神田三祠之御縁起(かんださんしのごえんぎ)』から。豊北町の神田地区・神玉地区にある神社の由来を語る縁起で、山口県文書館蔵。石井氏は代々、神田・神玉地区の神社の神主を勤める家でした。

引用部は土井ヶ浜にある戎神(えびすがみ)の祠についての箇所で、「八年に一度づつ異賊降伏の斎会」が浜出祭(はまいでさい)のこと。昔は数え年の数え方なので「八年に一度」と言いましたが、現代の数え方では七年ごとに行われるお祭りです。

 

元寇の碇石 山口県下関市豊北町神田上土井ヶ浜

 

鎌倉時代の弘安年間に襲来した「賊」は、つまり元寇、弘安の役(1281年)。その賊将が怨霊となってたたりを起こしたので、武器をもって鎮めるお祭りを行ったことが記されています。八年に一度ということからも、これが現代の浜出祭と考えられます。

豊北町域への元寇があったかどうか、明確な記録がないのではっきりしませんが、地元の人々は江戸時代から、あったこととして浜出祭を行い、いろんな伝説を語ってきました。それは、この地にアジアに向けて開いた海があり、そこからさまざまな人や物がやってきたためでしょう。

 

響灘の夕日 2025年1月3日 山口県下関市豊北町

 

今年の節分は、124年ぶりに2月2日。道の駅ほうほく鮮魚コーナーでは、節分にあわせて、恵方巻になる海鮮巻のご予約受付中。カットは受け付けておりません。ご予約は本日1月27日まで、お渡しは2月1日(土)・2月2日(日)の2日間。ご希望の方はお早めに、電話または窓口まで。今日中です!

 

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町