「鰒」「鮐」「魨」「鯸」「鯺」「吹吐魚」←この漢字、ぜ~んぶ「ふぐ」なんです!
こんにちは、吉松です^^
最近また一段と寒くなり、
こういう日は温かいものが五臓六腑に沁み渡りますよね…。
先日、無性に食べたくなって、
ふぐ雑炊のもとを買って帰りました。
道の駅豊北には、
『え!こんなに種類あるの!?』ってくらい、
雑炊のもと、お茶漬けのもと、ふぐご飯のもとを豊富に取り揃えております。
お立ち寄りの際は、是非おひとついかがでしょうか?
ん~っ!雑炊最高~!!
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ところで、皆さんは普段、
『ふぐ』と『ふく』のどちらで呼んでいますか??
≪下関では、『ふく』と呼ぶ≫と、よく耳にしますが、
実際、私は『ふぐ』と呼ぶことの方が多いです。
そもそも、なぜこのように呼ぶようになったのでしょうか?
気になったので、ちょっと調べてみました。
まず、下関で『ふく』と呼ばれるようになったのには、
いくつか説があります。
①「福」という縁起の良い言葉を使った説
➡これは知っている方も多いのではないでしょうか。
「ふぐ」という音の響きから連想される「不具」「不遇」などの、
縁起のよくない言葉を避けたという説もあります。
②怒るとお腹をぷっくりと「フクらます」の
「フクるる」から名付けたとする説
③怒って「フクれる」様子が、
「フクベ(ひょうたん)」に似ているのが由来とする説
➡ふぐについての最初に記述は、
平安時代に書かれた『類聚名義抄(るいじゅうみょうぎしょう)』や
『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』です。
これらの書物の中でフグは「布(ふ)久(く)」「布久閉(ふくへ)」と記されています。
『倭名類聚抄』には「怒ると腹を脹らませ水の上に浮き出る」とその性質まで記されていますので、
この呼び名はその形態から「ふくれる」や、
ひょうたんを意味する「ふくべ」から由来するものとも考えられます。
④海水を吹き出して砂中の餌を漁る「吹く」が由来とする説
➡怒ったり威嚇をしたりする際に沢山の水を含み、吹き出すらしいです。
怒ってぷっくりしたふぐが海水を吹き出している様子…
想像したらたまらなくかわいい…(笑)
と、このように、色々な説があるんです。
ただ、体感的には、
今の下関市民で、「ふく」と呼んでいる人は少ない気がします。
というのも、現在はメディアでの呼称が一律ふぐとして呼ばれている為、
標準語がふぐとなっているのが要因となっているようですね。
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さて、余談ですが、
現在、私達がふぐを食べれるのは、誰のおかげだと思います??
実は…
あの有名な伊藤博文のおかげなんです!!
さかのぼること明治20年(1887年)。
初代内閣総理大臣「伊藤博文」が下関を訪れました。
その際に、時化でおもてなしが出来ないと考えた料亭の女将が、
打ち首覚悟でふぐを御膳に出したそうです。
そして、そのふぐ料理の味に感嘆した伊藤博文が山口県知事に働きかけ、
明治21年にふぐ食が解禁となった、という経緯があります。
ひえぇ~、
下関市民なのに、ふぐのこと全然知らんかった~><
まだまだ、知らないことだらけです。
ということで、今日はふぐの皮刺しを買って、
伊藤博文に感謝しながら食べたいと思います(笑)
これ、もみじおろしとポン酢で食べたら、
めっちゃ美味しいんだよなぁ~。
そして、なにより、安い!!!(1パック324円!)
こちらも道の駅豊北で販売しておりますので、
是非一度ご賞味ください^^