道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2026.01.23

梨園再生プロジェクトと肥中街道関連展示「中世山口への海と道」

義長 戊子年遣使来賀観音現像書称長門州賓重関太守野田藤原朝臣義長(申叔舟『海東諸国紀』)

 

角島灯台公園 2026年1月23日 山口県下関市豊北町

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、晴れよりの曇り。角島灯台公園の水仙は、風のせいかうつむき気味ですが、まだたくさん咲いていました。今週は、気温があまり上がらないようなので、寒さ対策をしっかりと!

 

 

道の駅ほうほくから車で約10分、下関市豊北町滝部にある中原農園では、明後日1月25日(日)9時半受付で10時~11時半、「梨園再生プロジェクト~剪定ワークショップ~」が開催されます。みんなで焚き木拾いと剪定作業を約1時間、その後、焚き火で温まりながら談笑するワークショップです。

豊北地区まちづくり協議会主催。リンクからお申込みフォームに行けますが、当日受付時間内であれば、現地で直接お申し込みでも大丈夫とのこと。可能であれば、剪定バサミやノコギリをご持参ください。

 

 

先日、山口市にある山口県立山口博物館で開催中の企画展「中世山口への海と道 大内文化と交流の歴史がみえてくる」に行きました。3階の2026年2月8日まで。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

山口博物館は、天文・地学・植物・動物・考古・歴史・理工など、多様な切り口で山口県を紹介する博物館。月曜休館、9時~16時半、入館料は大人200円、学生130円、19歳未満および70歳以上は無料。体験型の展示が多くて、お子さまにもおすすめです。

 

山口県立山口博物館 山口県山口市

 

展示テーマのひとつが「豊北と山口をつなぐ、肥中街道(ひじゅうかいどう)」なのです。豊北町神田肥中は、道の駅ほうほくから車で約5分。港を中心とした集落で、室町時代には大内氏が貿易港としていたらしく、朝鮮半島の地理書に「賓重関(ひんじゅうのせき)」と載っています。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

肥中街道は、室町時代に山口に本拠を置き、中国地方を支配した大名・大内氏が整備したとされる街道。山口から西北にほぼまっすぐ進み、外国貿易の拠点である響灘に面した肥中港とを結んでいます。おおむね、現在の国道435号線です。

 

肥中街道 山口県下関市豊北町神田肥中

 

肥中街道が通る各地区では、ルートを紹介しているところがあります。豊北町でも、ところどころ「肥中街道」の小さな看板があります。ぜひ探してみてください。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

義長 戊子年遣使来賀観音現像書称長門州賓重関太守野田藤原朝臣義長(申叔舟『海東諸国紀』)

義長 戊子年(つちのえねのとし)、遣使して観音現像を来賀す。書に、長門州(ながとのくに)賓重関(ひんじゅうのせき)太守、野田藤原朝臣義長と称す。(申叔舟『海東諸国紀』)

義長 戊子の年(1468年)に使者を使わして観音像がつくられたことを祝った。書には長門州賓重関の太守である、野田藤原朝臣義長(のだふじわらのあそんよしなが)と名乗った。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

今回の冒頭は、朝鮮成宗2年(文明3年、1471)に編纂された、朝鮮半島の外交用資料である『海東諸国紀(かいとうしょこくき)』から。朝鮮王の命により、文官で学者でもある申叔舟(しんしゅくしゅう:1417~1474)が、海東諸国(日本と琉球)の地勢や国情を紹介し、使人の接待に関する規定を収録した書物です。

 

肥中港 山口県下関市豊北町神田肥中

これまでの通交を記した中に、戊子の年(1468年)に使者を送って来た義長という人物の名前があります。彼の自称は「長門州賓重関太守」、つまり「長門国(ながとのくに)」の「賓重関(ひんじゅうのせき)」というところの「太守(たいしゅ)」つまり領主でした。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

「賓重」は肥中のことと考えられ、室町時代の肥中は、朝鮮国王に使者を送るような立場の人物が治めていたわけです。大内氏との関係はよくわかりませんが、年代的には大内氏が肥中街道を整備した時期なので、その配下なのでしょう。今はただの漁村に見えますが、当時の肥中港は、東アジアに向けた外交窓口でもあったのです。

 

山口県立山口博物館「中世山口への海と道」 2026年2月8日まで 山口県山口市

 

今回の展示では、肥中街道のほか、肥中や土井ヶ浜周辺から出土した、外国産の焼きもの(破片)が紹介されています。龍泉窯系や同安窯系の青磁やタイ製の陶器など、東アジアとの幅広い交流がうかがえます。

 

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

 

道の駅ほうほくには、そんな肥中にある吉田水産さんの商品もあります。うに、いか、さざえなど、海の幸がたくさん。私のイチオシは、瓶詰の味漬さざえです。ぜひ食べてみてください!