道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

今月の営業時間

売店・・・・・・・・・・・・・8:30~18:00

パン工房・・・・・・・・・・9:00~17:30(定休日に加えて 7/9・7/23は臨時休業

レストラン・・・・・・・10:00~18:00(オーダーストップ 17:00)

今月の定休日

…定休日 

…臨時休業

※7月9日(火)パン工房のみ臨時休業

※7月23日(火)パン工房のみ臨時休業

newsお知らせ

スタッフブログ 2013.11.12

尼僧俳人 女芭蕉『田上菊舎』

皆さま

こんにちは!菊地です 😯

いや~

寒いッッヽ(´Д`;)ノ

 昨日の雨でより一層秋色が深まった・・・と言うか

一気に冬に近付いたような気がします

皆さまのご自宅では何か防寒対策始めましたか?コタツ・・・ヒーター、ホットカーペットなどの家電はもう“スイッチON”ですか(^^)?

我が家では・・・朝夕に小さい電気ストーブを稼働させるくらいで、まだ特に何も動いてません(笑)なぜなら・・・♪ね~こはコタツで丸くなる~♪という歌詞同様、ど~しても温かいところに皆固まってしまうので(笑)

いや

家族皆集まるのは良いことなんですが・・・それプラス

動かなくなるんですよね~(汗)

・・・これからどんどん寒くなる中、節約しながらどんな防寒対策しようか・・・悩みどころであります(^_^;)

さて

本題に移りましょう

本日は当駅の情報コーナーにも見本や俳句投句箱等を設置しています豊北町出身の尼僧俳人『田上菊舎』について少し触れてみたいと思います。

田上菊舎は自身の生涯の大半を俳句と旅に費やした女性文人です。菊舎は若くして嫁ぎますが、その数年後夫を亡くしてしまいます。

その後尼僧となり旅にでることを決意するのですが、深い悲しみを旅に出ることで現実を見つめ、自然を見つめ愛し、目の前で起きる予想不可能な1日1日を『旅』としながら俳句を詠うという人生を突き進みました。

菊舎の力強さ、潔さが俳句からは感じられます。

そして

あの松尾芭蕉の『奥の細道』を逆回りに巡るなど、当時では 珍しい『女性ひとり』での行脚を続ける中、多くの俳句を残しました。

菊舎の生家は豊北町の田耕という地区にあります。

菊舎については正直なところ・・・

今回この記事を書くにあたり学ばせていただいたのですが・・・それまでは彼女の俳句を目にする程度で、内容やその俳句の背景などには触れたことはありませんでした。

さぁ!いざ知識を埋め込もう!と菊舎の代表的な作品の『手折菊(たおりぎく)』を手に取りました。

『手折菊』は4冊あるのですが、1巻~4巻といった分け方ではなく、旅の記録とも言える一巻を『花の巻』、五十三次の句画集の二巻を『鳥の巻』、その中での雑録を『風の巻・月の巻』としています。

『花鳥風月』

句集を開く前に、この時点でグッときました!

でも

開いてみて目が点に・・・

達筆過ぎて・・・解読不可能・・・(°д°;)

漢字こそは理解できる文字はあっても見慣れるまでは、何が何だか状態(´・ω・`)

そこで

一緒に入っていた『翻刻版』と共ににらめっこスタート!

と言っても

翻刻版も難しい内容

慣れない文字の嵐で目がチカチカしてしまいましたが、少しずつ慣れ、どんどん菊舎が旅で感じた思いが伝わり始めました。

故郷の山口県を離れ何にもとらわれず、富や名誉も求めずに旅を続けた菊舎。

時には故郷を懐かしく思い、旅先で触れる人々の優しさ・温かさに感謝し、自然を見つめ歩き続けた菊舎を思うと、覚悟を決めた女性の強さが伝わってきます。

しるしらぬ

人皆恋し

親しらず

菊舎の俳句からは『ものそのもの』と言うか『存在そのもの』の大切さ、『そのまま生きること』『感じたまま』・・・

『純粋』で『真っ直ぐ』

そこに残る『強さ』を感じます。

こんな素晴らしい文人が豊北町に存在していたのは本当に素晴らしいことだと思いますし、もっと多くの方々に是非知っていただきたいと思いました。

当駅では投句箱も設置していますので、俳句がパッと浮かんだ方は是非投句してみてください(^^)

菊舎を顕彰する『菊舎顕彰会』で投句された俳句についてきちんと審査し、これまで全国各地多くの皆さまが受賞されていますよ♪

皆さまも機会がありましたら一句、どうですか(^^)?

雲の流れのように諸国を旅した田上菊舎の句集などのお問い合わせは『菊舎顕彰会』までどうぞ

菊舎顕彰会 〒759-5512山口県下関市豊北町田耕
電話/FAX 083-783-0055       e-mail:info@kikusha.com

 

芭蕉のルートを逆に巡り歩き、女芭蕉ともいわれた菊舎の俳句の中に『岩手』という文字を発見し、ますますグッと来た菊地がお届けいたしました 

※補足 『岩手県』の岩手ではなく美濃国不破郡岩手(今の岐阜県不破郡垂井町)のことを指していると思います。