道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2015.04.08

阿川の「ほうせんぐり」とは・・・?

皆さま

 

こんにちは!菊地です 🙂

 

日は差していますがちょっと風が強く、肌寒い今日の豊北町。

 

交流広場には早くもツバメさんたちが巣作り計画の会議中(*´︶`*)

賑やかになって来ました♪

 

 

さて

 

前回のブログでは絶景スポット「大浦岳森林公園」を紹介させていただきましたが、今回はその公園の帰り道に立ち寄ったスポットのご紹介

 

先日お客さまから「阿川にある海水浴場の“ほうせんぐり”っていうのは何ですか?花の名前??由来は何?」とご質問が。

 

インターネットで調べるも、何種類か“説”がありうやむやな説明になり・・・お客さまに対してスッキリとした対応ができなかったのが心残りでしたので、実際にその“地名発祥の源”を確認するため、薄暗くなってきていましたが・・・大浦岳下山後に「阿川ほうせんぐり海浜公園」へ。

 

大浦岳森林公園から下り国道191号線沿いを旧下関市方面へ走り、すぐ右側に見えて来るのが「阿川ほうせんぐり海浜公園」です。

 

湾曲に伸びる白い砂浜と緑色の芝生が何とも言えない美しさ
(上下3枚の画像は本日お昼頃撮影の阿川ほうせんぐり海水浴場)

 

その芝生の中にあるんです。

“ほうせんぐり”という地名発祥の源が

これです!!

 

昔、この岩は阿川にある浄土寺の東側に流れていた沖田川の河口付近にあり、海水浴を楽しむ子どもたちが飛び込みをする岩として長く親しまれてきましたが、川の流れで海まで洗い流され現在の形になったとのこと。

そして

その後、沖に防波堤が建設されたことや川の流れを付け替えたことで、海水の流れも変わり、岩は砂に埋まり海の中へ姿を消していましたが公園整備の時に公園の「象徴」としてこうしてこの場所に復活を遂げました。

 

江戸中期に作られた『御国廻御行程記』の阿川村絵図にはこの一帯の地名として「法師ぐり」、そして岩自体は「放生礁(ほうじょうぐり)」と記されていて、それが長き年月を経て現在「ほうせんぐり」と呼ばれるようになったとのことです。

※「放生礁」は、阿川八幡宮の放生会(ほうじょえ※捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式)で、魚介を放った岩であることに由来していると伝えられています。

 

それにしても・・・「グリ」とは何?? 

 

海の浅瀬の底質が岩石や珊瑚礁の凹凸(おうとつ)部分のことを一般的には「礁(しょう)」と言いますが、地方によって呼び方も様々なようです。

 

日本海側や瀬戸内海では「グリ」「ソワ」「ソワイ」、他には「ゼ」「ベ」と呼んだりもする所もあるとか

 

海の世界も奥が深いです・・・

 

しかし

一度は海の中に埋もれ、忘れ去られそうになっていた岩がこうしてまた人に触れ合う空間に復活し、存在している。

岩を眺めていると・・・当時この岩で遊んだ子どもたちの様子が目に浮かんでくるようでした(*˘︶˘*)

 

ここにそのような歴史があったことを改めて考えさせてくれ・・・今は当時よりも小さくなってしまったけれど、この場所や地域の人々にとっては大きな存在であることには間違いない岩だと思います

 

今回もお客さまから教わる機会を与えていただきました。本当に感謝ですm(_ _)m!

 

おかげさまで次回は自信持ってご案内できますね

 

以上

菊地がお届けいたしました 😀