こんにちは。橋本です
今日は鮮魚コーナーにカラフルな貝が並んでいました。
『ヒオウギ貝』(大分県産)
イタヤガイ科でホタテ貝と同じ仲間です。
ホタテ貝は砂泥底生で、ヒオウギ貝は岩礁に固着して育つそうです。
ヒオウギ貝を漢字で書くと、「桧扇貝」。貝の形やカラフルな色を古代のヒノキ材の薄板を束ねて作った扇に例えたものからきているようです。
因みに、ヒオウギ貝は豊北町にも少し縁があったりします。
豊北町は海に面している事もあり、漁業が盛んです。ですが天気によっては漁に出れないこともしばしば。そんな不安定な産業なので、漁協組合や県、市などで色々な取り組みを考えられ、そして試験実施したりしています。
過去、ヒオウギ貝の養殖も角島で試験実施された事があるそうなんです。ですが、今日販売されているくらいの大きさまで育てるのに3年。そして、ヒオウギ貝の特徴であるカラフルな貝殻を保つのは大変だそうです。出荷時には貝殻についた汚れを研磨して落としたりする作業もあるそうで、時間も手間も掛かる事、さらに日本海ならではの事情(日本海は潮の流れ早く、プランクトンが滞留しにくいため、ヒオウギ貝や牡蠣などのプランクトンを多く取り込み成長する貝は中々育ちにくいそうです。)で結局実を結ばなかったそうです。同じ理由で牡蠣の養殖も試験のみで終了。
地元産は難しいですが、市場から仕入れた珍しい「ヒオウギ貝」。
味はホタテよりもコクのある濃厚な味だそうですよ。バター醤油焼きや酒蒸し等々色々な食べ方があるようです。
貝殻もカラフルでキレイなので、加工したりしてインテリアなどにしてみてはいがかでしょうか?