梅が香に のつと日の出る 山路哉(松尾芭蕉『炭俵』上巻)
おはようござます。山田です。今朝の道の駅豊北は曇り、小雪がちらつく寒さですが、元気に営業しております。今日は気温があまり上がらないようですね。
今朝は冷え込みましたが、道端の梅も咲きはじめています。道の駅豊北にも、だんだんと春の花が入って来ましたよ。
道の駅は昨日2/14がお休みだったので、ほっくんチョコをリベンジしてみました。ミルクチョコを生チョコ風味にして、きな粉をふってみましたが、おそらく足りないのは絵心と思われます…。
梅(むめ/うめ)が香(か)に のつと(のっと)日の出る 山路(やまじ)哉(かな)(松尾芭蕉『炭俵』上巻)
今回の冒頭は江戸時代の俳聖・松尾芭蕉(まつおばしょう)の俳句。田舎の道端で、梅の香りが漂う中、ひょっこりと朝日が昇って来る風景を詠んでいます。道の駅豊北のある豊北町の、田耕(たすき)公民館の敷地に句碑があります。
江戸時代後期に活躍した、田耕生まれの旅する女流文人・田上菊舎(たがみきくしゃ:1753~1826)。菊舎と交流のあった美濃国(岐阜県)の俳句仲間・山本友左坊(やまもとゆうさぼう)が、1821(文政4)年に田耕を訪れた際に揮毫(きごう)したとか。田上菊舎は俳人として知られており、道の駅豊北の情報コーナーでもご紹介しています。
1694(元禄7)年刊行の『炭俵』は、松尾芭蕉の弟子たちが編纂した俳句集で、芭蕉晩年の「軽み」を代表するもの。この句は、句集の冒頭に置かれています。
俳句は「五・七・五」の3句17音でつくる、季節を読み込んだ短い詩。同じ形式で季節ではなく世相を風刺したものは、川柳(せんりゅう)と呼ばれます。ちなみに短歌は「五・七・五・七・七」の31文字で、季節はなくても良いです。
道の駅豊北の情報コーナーには、菊舎顕彰会さんによる投句箱を設置しております。ひとひねりしてみた方は、ぜひ投函していってくださいね!