道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

今月の営業時間

売店・・・・・・・・・・・・・8:30~18:00

パン工房・・・・・・・・・・9:00~17:30(定休日に加えて 9/24・10/8・10/22・10/29は
臨時休業

レストラン・・・・・・・10:00~18:00(オーダーストップ 17:00)

今月の定休日

…定休日 

…臨時休業

※9月24日(火)パン工房のみ臨時休業

※10月8日(火)パン工房のみ臨時休業

※10月22日(火)パン工房のみ臨時休業

※10月29日(火)パン工房のみ臨時休業

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スタッフブログ 2023.03.15

つわを敷く竜神

一 右寺川村之内つわしきと申小名ハ、往古海中より竜王神此所え御上り被成、つわをしき御休被成たる故、夫よりつわしきと申ならわし候、此竜王神上野村之内ニ森于今御座候、此所ニて旱魃之節ハ雨乞等仕来候事(『地下上申』豊浦郡神田上村)

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは快晴。ここ数日は好天に恵まれています。

響灘のだるま夕日(山口県下関市)

先日、帰り道で海岸を通り、きれいなダルマ夕日を眼にしました。まん丸の太陽が水平線に沈んでゆきます。道の駅ほうほくのマスコットキャラクターほっくんは、海に沈む夕日をモデルに生まれました。

ベテランスタッフによると、道の駅ほうほくから見る今日の夕日は、西北にある壁島の位置に沈むとのこと。本日の日没は18:25頃。お時間があれば、ぜひ海辺にお出かけください!

響灘に沈む夕日(山口県下関市)

きれいな夕日が見られる北浦海岸。その一角にある集落、山口県下関市豊北町神田上「津波敷(つばしき)」は、「特牛(こっとい)」ほどではないにしても、読み方に迷う地名です。

つばしき(山口県下関市豊北町神田上津波敷)

一 (みぎ)寺川村(てらかわむら)之内(のうち)つわしきと申(もうす)小名(しょうみょう)ハ、往古(おうこ)海中より竜王神(りゅうおうしん)此所(このところ)(へ)御上り被成(おあがりなされ)、つわをしき御休被成(おやすみなされ)たる故(ゆえ)、夫(それ)よりつわしきと申(もうし)ならわし候(そうろう)、此(この)竜王神(りゅうおうしん)上野村(うえのむら)之内(のうち)ニ森于今御座候(もりいまにござそうろう)、此所(このところ)ニて旱魃(かんばつ)之節(のせつ)ハ雨乞等(あまごいなど)仕来候事(つかまつりきたりそうろうこと)(『地下上申』豊浦郡神田上村)

右の寺川村のうち、「つわしき」という地名は、その昔、海中から竜王神がここへ上陸され、「つわ」を敷いてお休みになったことから、「つわしき」と呼びならわしております。この竜王神は、上野村のうちの「森」に今も祭られており、このあたりで旱魃(かんばつ:日照り)の際には、雨乞いの儀式などを行っております。

津波敷隧道(山口県下関市豊北町)

現在は「津波敷」と書いて「つばしき」と読みますが、江戸時代の地誌『地下上申』には「つわしき」または「つはしき」と書いています。現代でも「は」と書いて「わ」と読むことがあるので、「は」「わ」は同じことかもしれません。

国道191号(山口県下関市豊北町神田上津波敷)

「上野」は、同じ下関市豊北町神田上にある地名。「森」とは、この地域に多い、小さな木立を神霊の宿る場所として信仰の対象にする「森神(もりがみ)」のこと。上野村にある森では水をつかさどる竜神を祭っていて、日照りの時には雨が降るように雨乞いのお祭りを行っていたのですね。

『地下上申』神田上村の項には、小村として「上野」「直子」「寺川」「矢玉」「下田」「小野」「阿原」などが載っています。昭和の豊北町時代に小学校区だった「二見」は「直子村之内小名」とあって集落名だったり、時代による変遷もうかがえます。

道の駅ほうほく 売店ほうほく夢市場 つわ

道の駅ほうほくでは、シーズンを迎えて『つわ』がたくさん入荷しています。あく抜き・皮むきが必要ですが、炊いたり炒めたりして、春の味覚をぜひご堪能ください☆

響灘の日没(山口県下関市豊北町)