美都美都斯 久米能古良賀 加岐母登爾 宇恵志波士加美 久知比比久 和禮波和須禮士 宇知弖志夜麻牟(『古事記』中巻)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、先日より引き続き雨でしたが、少し空が明るくなった気も。
でも油断は禁物。粟野川の沈下橋は昨日、見事に沈下して姿が見えませんでした。町内の道路も、メイン道路は通行できますが、川沿いの危険個所は制限されていたり、土砂崩れの可能性もあります。お出かけの際は、じゅうぶんご注意くださいね!
さて、売店ほうほく夢市場にはこのところ、山椒(さんしょう)の実が並んでいます。和食によく使われる香辛料で、鰻の蒲焼に欠かせませんね。他には佃煮やちりめん山椒のイメージですが、炒め物に使ったりすることもあるとか。
美都美都斯 久米能古良賀 加岐母登爾 宇恵志波士加美 久知比比久 和禮波和須禮士 宇知弖志夜麻牟(『古事記』中巻)
↓
みつみつし 久米(くめ)の子らが 垣下(かきした)に 植ゑしはじかみ 口ひびく 我は忘れじ 撃ちてしやまむ(『古事記』中巻)
↓
勇猛な久米の人々が垣根に植えた山椒の辛味が口に響いて忘れられないように、受けた痛みを忘れず敵を撃ち倒すまでこの戦いはやめない。
今回の冒頭は『古事記』の古代歌謡から。『古事記』『日本書紀』などの日本神話によると、神武天皇が詠んだ歌。即位前の名前は磐余彦尊(いわれびこのみこと)と言い、神々の世界である高天原(たかまがはら)から下った瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の曾孫。
九州から大和国(奈良県)に東征し、橿原(奈良県橿原市)で即位して神武天皇となります。この歌は、大阪湾から大和国に入ろうとした神武天皇が、一度撃退された在地勢力の登美彦に再戦を挑んだ時、戦意を高めるため詠んだ歌のひとつ。もともと「久米」は部族名で、元来は久米氏の朝廷への服属儀礼として伝わったものと推定されています。
「はじかみ」は現在では、焼き魚のあしらいとして添えられている「矢生姜」のこと。古語では「山椒」「生姜」を表します。
この歌がどちらをイメージして詠まれたかは断言できませんが、私はなんとなく「山椒」の方がしっくりくるし、山椒の実を見るとこの歌を思い出します。「山椒の実」を食べた時の印象が、強かったのでしょう。というか、うなぎには山椒がないと、物足りません…まさに、口響くはじかみですね。
7月30日はいわゆる土用の丑の日。道の駅ほうほくでは、7月22日から、鹿児島県産うなぎ蒲焼を販売します。山椒の実とあわせて、ぜひどうぞ☆
さて、今年は10月14日(土)開催予定の、第35回つのしま夕やけマラソン。Web募集期限が7月14日(金)まで、一週間延長となったそうです。今週いっぱいですね。角島大橋を堂々と走って渡るという、めったにない経験ができますよ。ご参加お待ちしております☆
角島夕やけマラソン
- 日時:2023年10月14日(土)11:30受付開始、12:30開会式、15:20スタート
- 会場:旧角島小学校グラウンド(山口県下関市豊北町角島)
参加費:10km個人の部6500円、5km個人の部5500円、5kmペアの部2名8800円 - 申込期間:Webは7月14日(金)まで、郵便振替は7月12日(水)まで
- http://www.e-marathon.jp/tsunoshima/