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スタッフブログ 2023.07.26

『サバー様』『サネモリ様』

こんにちは。橋本です

ようやく山口県も梅雨明けしました。梅雨明けしましたが、昨日の夕方は変な天気で海側(夕日側)は晴れているのに山側は雨が降っていました。虹が出るかなと思ったら案の定、帰り道、山に虹が掛かっていました。夕方ということもあり薄っすらとした虹色でした。

 

さて、この時期の伝統行事になりますが、7月1日に長門市東深川の飯山八幡宮から『サバー様』『サネモリ様』が出発したと長門市に住む親戚から連絡がありました。

そして、先日23日に長門市油谷伊上の旧伊上小学校の門前にいらっしゃったと教えてくれました。

『サバー様』『サネモリ様』とは何ぞや????と思われる方が多いかと思います。写真を見ても竹に藁つけた廃棄物のように見えるかもしれませんが、きちんと伝統に則って作成した藁人形です。

『サバー様』『サネモリ様』とは、山口県指定無形民俗文化財に指定された「北浦地方のサバー送り」と言われる伝統行事になります。

「サバー送り」とは、「虫送り」とも言われ、田植え後に行われる稲の虫除けの習俗のひとつで農作物の害虫被害を防ぐための願掛けの行事でもあり、住民がリレー方式で地域外に送り出していくことで稲の害虫を追い払う伝統行事です。

「サバー様」は稲につく害虫「ウンカ」を神格化したもので、「サネモリ様」は「斉藤実盛」の事を示します。「斉藤実盛」は源平合戦で乗っていた馬が稲株に足を取られ転倒したところを敵に打ち取られ無念の死を遂げた為、打ち取られる原因となった稲株を恨み、実盛が稲を食い荒らす害虫(稲虫)になったと言われていて、そのため地域によっては稲虫(ウンカ)を実盛虫とも呼ばれているそうです。

出発は長門市東深川の飯山八幡宮。途中、豊北町に入ると海岸沿いルートと山間ルートと年によってかわるようですが、最終地点は下関市宇賀地区に到着し、最終的に海に流されるそうです。今年はどちらのルートでしょうか?

昔から色々な言い伝えがあり、「サバー様」「サネモリ様」を移動せずに置いたまま朽ちさせてしまうと祟りがあるとされていて、朽ちさせた場所の稲が枯れたり、面白半分で悪戯したり蔑ろにした場合、大怪我をすると言われています。

また、豊北町では「見つからないように運ぶと不幸にならない」というものがあったり、他の地域では、「ウンカを連れてくるので、見つけたら夜、人知れず動かすこと」「虫を付ける(虫を引き寄せ藁の中に封じる)ものだから1~2日は置いておかなければいけない」「自分の嫌いな人の家の前に置いてくる事」「長く置いておくとその家に不幸ごとが起きるが、早く動かせばその家に幸福が訪れる」などなど、様々伝えられています。

ただ「サバーさま」「サネモリさま」は誰にも分らないように「誰かの手によって」夜な夜な移動します。

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もし「サバー様」「サネモリ様」を目撃された方は、どうぞその長旅を見守ってあげて下しませ。