勝地本来無定主、大都山属愛山人。(白/『和漢朗詠集』下巻492番)
こんにちは。山田です。昨夜の夕焼けはとても綺麗で、今朝も道の駅ほうほくは快晴、朝から暑いです。こんな日は冷たいものが欲しくなりますね。
道の駅ほうほくの屋外屋台には、冷たいスイーツがたくさんあります。小駅のドライフルーツアイスは、刻んだドライフルーツがソフトクリームの風味をグレードアップ♪
虹色(なないろ)マーメイドさんのピンクレモネードソーダは、暑い夏にぴったりのさわやかな風味。色鮮やかで、見た目も楽しいです。
特牛焼きさんのレインボーかき氷は、カラフルな見た目といろんな味が楽しめます。出会えたらラッキーな一品。
店内に入り、道の駅の売店ほうほく夢市場では、地元の冷たいスイーツも扱っています。豊北町神田のPOPORO(ポポロ)さんと、豊北町滝部のmamena(マメナ)さん。
焼き立てパン工房ラ・メールでは、ディッピンドッツ。一番人気はレインボー、いろんな色と味がはじけて、心も弾みます。
先週(7/22)から、下関市唐戸にある旧英国領事館で、『下関城郭サミットパネル展~しものせき12の城跡紹介~@旧下関英国領事館』が始まりました。明日(7/29)13時半からは、『海峡の城』をテーマに特別講演が、YouTubeチャンネルでLIVE放送。講師は下関市役所の史跡情報発信の双璧、田中洋一さんと中原周一さん。お城好きな方はぜひ!
豊北町から下関城郭サミットに参加するのは、滝部地区の南東側にある城山城。ただし城山城は、一般的なお城のイメージである、江戸時代の「瓦屋根と白い壁の天守閣」「水堀と石垣」ではありません。もう少し古い時代、室町時代頃の、山を削って作られたお城です。
山城というか小さな丘陵地ですが、南側のてっぺんに主郭(しゅかく)と、それを取り巻く腰曲輪(こしくるわ)があり、井戸の名残のようなものも。城山の北側には、室町時代のメインロード肥中街道(ひじゅうかいどう)があります。
城山城は防御機能がそれほど強くないため、交通の要所をおさえる見張り場とか狼煙(のろし)場のようなものだったかもしれません。それでも名前からして、地元の人々はそこを「お城だ」と考えていたことがうかがえますね。
さて、城山のある滝部では、明日7月29日(土)17時から、太陽館で滝部夏の市が開催されます。楽しいステージパフォーマンスあり、地元のいろんな出店があり。お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください!
勝地本来無定主、大都山属愛山人。(白/『和漢朗詠集』下巻492番)
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勝地(しょうち)はもとより定まれる主(しゅ)なし、おほよそ(おおよそ)山は山を愛する人に属(しょく)す。(白居易/『和漢朗詠集』下巻492番)
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素晴らしい景色はもとより定められた主がいるわけではなく、だいたいが景色の美しい山と言うものは山を愛する人のものである。
今回の冒頭は藤原公任『和漢朗詠集』から。藤原公任(ふじわらのきんとう:966-1041)は平安時代中期の公卿。関白太政大臣・藤原頼忠(ふじわらのよりただ)の長男。藤原道長の同世代で、文人として知られます。
『和漢朗詠集』は、藤原公任により編纂された和歌と漢詩の歌謡集。上下二巻。「和」は和歌、「漢」は漢詩のことで、朗詠に適した和歌216首、漢詩文の秀句588首の計804首を収めています。後世の文学作品には、この中から和歌や漢詩をそらんじている場面がたくさん登場します。
作者の白居易(はくきょい:772-846)は、古代中国の文人で、白楽天(はくらくてん)の名で知られます。その著作『白氏文集』をはじめとした作品は日本にも輸入され、多くの影響を与えました。楊貴妃を詠んだ『長恨歌(ちょうごんか)』は、聞いたことがあるはず。
下関市には他にも多くのお城があるので、夏休みの自由研究に、城郭サミットパネル展で調べたり、現地を訪れてみるのも良いですよ。ただし、大部分は本気の山の中なので、装備は厳重にする必要があります。初心者ならまずは、新下関駅の近くにある、勝山御殿跡など良いかもです。