道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2023.12.23

土井ヶ浜で貝の指輪を

琉球國者南海勝地而 鍾三韓之秀 以大明為輔車 以日域為唇齒 在此二中間湧出之蓬萊嶋也 以舟楫為万國之津梁 異産至宝充滿十方刹 地靈人物遠扇和夏之仁風(「万国津梁の鐘」銘文/1458年)

 

マガキガイの指輪 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム 山口県下関市豊北町

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、雲が多いけれど晴れ。今日と明日は、交流広場にて道の駅豊北出荷者協議会さんによる、果物・野菜市を開催しています☆

 

果物・野菜市 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

 

地元産の野菜や果物が、たくさん揃っています。毎日のおかずや年越し準備に、ぜひお出かけくださいませ!

 

 

道の駅ほうほくの近くにある土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムでは、現在、企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』開催中。2024年2月12日まで。なお、12/29(金)~1/3(水)は休館です。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム 山口県下関市豊北町

 

神座原(かんざばる)古墓群(こぼぐん)は、沖縄県南部、南城市(なんじょうし)玉城(たまぐすく)の富里(ふさと)にあったお墓。現在は商業施設となり、古墓群内にあった人骨は近くに設けられた2基の納骨堂に移されています。

 

玉城の地名の通り、すぐ近くに琉球を開いた神・アマミキヨが開闢伝説の七御嶽(ななうたき)のひとつとして築いたとされる、玉城(たまぐすく)城跡があります。また、富里は第一尚氏にまつわる多くの伝承があり、1461年の尚徳王即位の時、異母兄弟に当たる尚泰王の子供たちが富里に逃れ、周辺に住みついたとか。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』 山口県下関市豊北町 2023年11月14日~2024年2月12日

 

神座原古墓群出土人骨の研究調査結果報告は、2022年5月に発表。2019年から調査実施、2基の納骨堂から、グスク時代から琉球国前期頃とされる人骨78体が確認され、うち75体は1基の納骨堂、もう1基では3体の骨が一つの石厨子に納められていました。

石厨子に納められた3体は15~17世紀の壮年男性。石厨子には「大清康熙(だいしんこうき)四五」と銘書(みがき)があり、中国清王朝の康熙帝の御代45年つまり1706年。亡くなって長い時間が建ってから石厨子に再葬されたと考えられ、偉大な先祖として崇敬の対象であった可能性が高いです。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』 山口県下関市豊北町 2023年11月14日~2024年2月12日

 

この3人の男性は、DNA分析等により、『沖縄を含む日本由来』、『西ヨーロッパ・中央アジア由来』、『朝鮮半島由来』と、それぞれ母系が異なることが確認されました。中世以前の沖縄に、国境を越えて多くの人々が渡来し、交流していたのですね。

 

マガキガイの指輪 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』 山口県下関市豊北町 2023年11月14日~2024年2月12日

 

土井ヶ浜ミュージアムでは、マガキガイで作った貝の指輪を購入できます。サイズはミュージアムのカウンターで、当ててみることができますよ。マガキガイ(籬貝)は、土井ヶ浜近辺でも採れる貝で、土井ヶ浜遺跡からはマガキガイの指輪も出土しています。

色が変わっているところは、貝殻がくるりと巻いてくっついているところ。なんとなくそちらが上の気がして撮りましたが、お好みでどちら向きでも良さそう。残りわずかなので、お早めに!

 

マガキガイの指輪 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』 山口県下関市豊北町 2023年11月14日~2024年2月12日

 

琉球國者南海勝地而 鍾三韓之秀 以大明為輔車 以日域為唇齒 在此二中間湧出之蓬萊嶋也 以舟楫為万國之津梁 異産至宝充滿十方刹 地靈人物遠扇和夏之仁風(「万国津梁の鐘」銘文/1458年)

琉球(りゅうきゅう)国は南海(なんかい)の勝地(しょうち)にして、三韓の秀(しゅう)を鍾(あつ)め、大明(だいみん)を以て輔車(ほしゃ)と為(な)し、日域(じちいき)を以て唇歯(しんし)と為(な)し、此の二つの中間に在りて湧出(ゆうしゅつ)せる蓬莱(ほうらい)の島なり。舟楫(しゅうしゅう)を以て万国の津梁(しんりやう)と為(な)し、異産至宝(いさんしほう)は十方刹(じっぽうさつ)に充満し、地霊人物(ちれいじんぶつ)は遠く和夏の仁風(じんぷう)を扇(あお)ぐ。(「万国津梁の鐘」銘文/1458年)

琉球国は南の海の景色の素晴らしいところで、三韓(朝鮮半島)の優れたものを集め、明の国(中国)を寄りそう相手とし、日本を助け合う相手とし、この二つの国の中間にあって湧きだした仙人が住むという蓬莱島である。船によって国々をつなぐ渡し場となり、異国の宝が満ちる場所であり、人々には道徳が備わっている。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展『沖縄・神座原古墓群出土の古人骨 =万国津梁の邦の実像=~こんなことが起きていた~』 山口県下関市豊北町 2023年11月14日~2024年2月12日

 

今回の冒頭は、企画展のタイトルにも入っている「首里城(しゅりじょう)正殿(せいでん)の鐘」、別名「万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘」銘文から。首里城は沖縄県那覇市にあり、かつて沖縄にあった琉球国の王城です。

「万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘」銘文は、屏風に仕立てられて沖縄県知事室に飾られているので、ニュースに登場することもあります。また、2000年に開催された沖縄サミットの会議場になった万国津梁館(ばんこくしんりょうかん)も、この鐘の銘文に由来します。

 

土井ヶ浜 山口県下関市豊北町

 

銘文は実際にはもっと長いですが、全部引用すると長くなるので、冒頭の一部だけ。琉球王国は1429年尚巴志(しょうはし)により統一され、第一尚氏の王朝が始まります。第6代となった尚泰久(しょうたいきゅう)は、仏教の力を頼り、寺院を建立したり鐘を作ったりしました。

この鐘は23口作られたうちのひとつで、1458(天順2)年に制作されました。銘文は相国寺(しょうこくじ)の住職・渓隠(けいいん)によるもので、各国をつなぐ海の要衝として繁栄する琉球の姿を高らかに歌っています。

 

シーグラスの指輪 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

 

道の駅ほうほくには、ハンドメイドの指輪もあります。その他、クリスマスプレゼントにできるピアス・イヤリングやバレッタなど、アクセサリーもあるので、急にご入用になった方はぜひお越しください☆

 

サーターアンダギー 道の駅ほうほく焼き立てパン工房ラメール 山口県下関市豊北町

 

道の駅ほうほく焼き立てパン工房ラメールには、サーターアンダギーもあります。また、売店ほうほく夢市場には、似た雰囲気の、縄田豆腐店さんの特牛とうふドーナツも。ぜひお試しください!

 

特牛とうふドーナツ 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町