よらぬ玉藻の波の上に
沖へにも よらぬ玉藻の 浪の上に 乱れてのみや 恋ひ渡りなむ(読人不知/『古今和歌集』第11巻532番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、曇りでしたが、だんだん晴れてくるもよう。今日も元気に皆様のお越しをお待ちしています!
先日、角島大橋の本土側のたもと、海士ヶ瀬公園に寄りました。冬でも晴れていると、綺麗な青と緑の海に、白い角島大橋が映えて、絶景です。冬にも関わらず、お客様も絶え間なくいらしていました。
すみっこまちコラボの自販機も、2023年12月末までの予定でしたが、まだしばらくは置いてあるようです。今なら撮影できるので、お好きな方はお早めにいらしてください!
道の駅ほうほくには、すみっコぐらしのおもちゃもあります。お子様だけでなく、大人の方が手にしていることも。いろんな楽しみがありますね。
沖へにも よらぬ玉藻の 浪の上に 乱れてのみや 恋ひ渡りなむ(読人不知/『古今和歌集』第11巻532番)
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沖へ(辺)にも よ(寄)らぬ玉藻(たまも)の 浪の上に 乱れてのみや 恋ひ(こい)渡りなむ(読人不知/『古今和歌集』第11巻532番)
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沖にも岸辺へも寄らずに、海草が波の上で、乱れるだけで漂っているように、私の思いもただ乱れて、恋心がさまよい続けるのだろうか。
平安時代前期に編纂された、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』から。今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は平安時代が舞台ですが、ちょうど『古今和歌集』が作られ、ブームになっていた時代です。
「読人不知(よみびとしらず)」とは、誰が詠んだかわからないということ。平安京(京都)は内陸ですが、当時の人々は難波(大阪)の海に出かけたりして、海を題材にしていることもよくあります。
そしてこれは、恋の歌。『古今和歌集』は全20巻のうち、11巻から15巻までの5巻が恋歌です。和歌が恋愛ツールとして使われていた時代でした。
広い海を乱れてただよう海藻のように、自分の思いも行くあてもなく漂っているという、叶わぬ恋心を歌っています。そういえば、昨日の『光る君へ』で主人公・まひろは、片思いの相手に贈る恋歌を代筆で作ってあげていました。この和歌は、そんな思いを届ける使い方をされたのかもしれません。
道の駅ほうほくがある下関市豊北町には長い海岸線があり、漁業が盛んで、道の駅には海藻を使った商品もたくさんあります。地元・豊北町神田上和久にある中嶋商店さんの「わかめごはんの素」は、昨秋発売になった新商品☆
同じく中嶋商店さん定番の「わかめしぐれ」も、ご飯にふったり混ぜたりして食べて育った、懐かしい味。このシリーズはコンパクトなので、手軽なお土産としてもおすすめ。
難読地名な地元・豊北町神田特牛(こっとい)にある田中商店さんの「味わかめ」は、たらこ味・梅味もある3種展開。帰省のお客様で、全種類購入される方もいらっしゃいます。
同じく地元・豊北町阿川にある山口県漁協阿川支店さんの「あかもく」は、冷凍の保存食。ご飯にかけたり、もう一品ほしい時は簡単な酢ものにしたり。
道の駅ほうほくには、海藻を使った商品が他にもいろいろあります。ぜひ見に来てください!