道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2024.02.15

春の形見に梅が香を

梅が香を  袖にうつして  とどめては  春はすぐとも  形見ならまし(読人不知/『古今和歌集』第1巻46番)

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇り。山口県はお昼過ぎから雨予報ですが、お店は連休明けで元気に営業しています!

 

 

朝、メールで梅の花の画像が届いていました。見頃を迎えていますが、萩往還梅林園でしょう。きれいですね!

 

 

春を告げて咲く梅は、いろんな色と香りが楽しめて、嬉しいですね。春の風景を楽しみに、ぜひお出かけください☆

 

 

豊北町でも梅が咲いているので、道の駅から車で約15分、豊北町田耕にある本宮中山神社に行ってみました。こちらは山陰だからか、咲き始めといったところですが、暖かな空気に梅の花の香りが漂って、春の訪れを感じます。

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

御祭神の中山忠光(なかやまただみつ:1845-1864)は、幕末に活躍した尊王攘夷派の公家。父は後の大納言・中山忠能、姉の孝明天皇典侍・慶子は明治天皇の生母。中山忠光は、明治天皇の叔父にあたります。

 

本宮中山神社 山口県下関市豊北町田耕

 

侍従として朝廷に仕えていましたが、尊王攘夷の志やみがたく、文久3(1863)年3月に官位を捨てて長州(山口県)へ出奔、5月の下関攘夷戦争に参加。上京して8月17日、幕府方の大和国五條(奈良県五條市)代官所を襲撃し挙兵した天誅組(てんちゅうぐみ)の主将となります。

しかし幕府軍の追討を受け、天誅組は9月末の鷲家口(わしかぐち)の戦いで壊滅。長州へ逃れた中山忠光は長府藩に匿われ、豊浦郡(下関市域)を転々とし、翌元治元(1864)年11月、田耕村(下関市豊北町)で暗殺されます。享年20歳。

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

暗殺は長府藩によるとされますが、詳細は不明。遺骸はひそかに運ばれ、綾羅木浜で埋葬されました。翌慶応元(1865)年墓碑と社が建立され、下関市綾羅木の中山神社となります。

暗殺の地・田耕には、石碑が立てられ祭られていましたが、昭和38(1963)年に本宮中山神社が建立されました。毎年、命日にあたる12月6日に、祭礼が行われています。

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

梅が香を  袖にうつして  とどめては  春はすぐとも  形見ならまし(読人不知/『古今和歌集』第1巻46番)

梅が香を  袖にうつ(移)して  とど(留)めては  春はす(過)ぐとも  形見ならまし(読人不知/『古今和歌集』第1巻46番)

梅の花の香りを衣の袖に移して残しておけば、春が終わったとしても春の形見となるだろうに。

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

今回の冒頭は、平安時代前期に編纂された勅撰和歌集『古今和歌集』から。詞書(ことばがき)には「寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた」とあり、宇多天皇の代(887~899)に天皇の母(皇太后)であった班子女王(はんしじょおう)が主催した「歌合(うたあわせ)」で詠まれた和歌とわかります。

歌合(うたあわ)は、メンバーが左右の二組に分かれ、和歌を互いに1首ずつ組み合わせてその優劣を競う行事。『寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおんとききさいのみやのうたあわせ)』は、現存する最も早い歌合のひとつとされています。

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

末尾の「形見ならまし」の「まし」は、事実に反することを仮定して想像する反実仮想(はんじつかそう)の助動詞。この場合の事実でないことは、袖に梅の香りを移してもずっと残しておくこと。実際には梅の香りを袖に移すなんでことはむつかしく、その香りを春の形見として扱うことはできませんが、もし移すことができたらなあ、という空想なわけです。

平安時代には、衣服にお香のたき込めて香りをつけていたので、衣服に香りをつける前提になっています。当時から、梅の花の香りは好まれていました。「春」は表立っては季節の春ですが、人生の「春」だとすれば、「梅」は華やかな盛りの時を共に過ごした、思い出の人。梅の花の香りは、昔を思い出させるものなのかもしれません。

 

梅干 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町

 

道の駅ほうほくには、梅の花の香りは売っていませんが、梅干しは置いています。こちらもぜひ☆

 

本宮中山神社の梅 2024年2月15日 山口県下関市豊北町田耕

 

角島灯台公園の水仙も盛りを迎えています。やはりパラパラ咲きのようで、こちらも景色を楽しめますが、お早めに!

 

角島灯台公園の水仙 2024年2月15日 山口県下関市豊北町角島