火の山トルコチューリップ園に行きました
待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし(読人不知/『古今和歌集』第2巻70番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは快晴、今日明日ともに降水確率0%、絶好のお出かけ日和です。ぜひドライブで道の駅ほうほくへ☆
先日、下関市の関門海峡に面した火の山トルコチューリップ園「オルハン・スヨルジュ記念園」に行きました。混雑すると聞いたので、火の山ロープウェイが動くだいぶ前の早朝に。
桜は散り始めていましたが、チューリップはちょうど満開。人が少なく色鮮やかな風景をじっくり楽しむことができて、早起きした甲斐がありました!
早朝に行ったおかげで、ロープウェイ下駅の駐車場に停めることができました。が、チューリップ園を訪れるなら、通常は、山頂の駐車場に停めてロープウェイで降りてくるルートが推奨。ちなみに、歩くと30分かかるようです…。
オルハン・スヨルジュ(1926-2013)さんは、イラン・イラク戦争中、イランの首都テヘランに取り残された日本人215人を救出した、トルコ航空特別機の機長です。1985年3月、イラクはイラン領空全域を戦争空域と宣言し、民間機の飛行が実質的に制限され、テヘランにいた日本人は国外に出る手段を失いました。
この時、オルハン・スヨルジュさんが機長のトルコ航空特別機が、テヘランに取り残された日本人を乗せて、国外に運んでくれました。火の山のチューリップ園は、「オルハン・スヨルジュ記念園」を通称として、その功績を称えています。
下関市とトルコ共和国最大の都市イスタンブール市は、昭和47(1972)年に姉妹都市提携を結んでおり、深いつながりがあるのです。火の山のチューリップは、平成19(2007)年にイスタンブール市から贈られたトルコチューリップの球根5万球がはじまり。
チューリップの彩りによるデザインは、ボスポラス海峡のイメージが基本で、毎年変更しているそうです。楕円形をした花壇は、イスタンブールとの友好の架け橋を虹で表現しているとか。ぜひ見てください!
豊北町の桜はだいたい葉桜となりましたが、遅咲きのタイプはまだ花があります。豊北町滝部の豊北総合支所前のシダレザクラ(枝垂桜)、今朝も見頃でした。
山口県の記念物に指定されている「滝部のシダレザクラ」は、ソメイヨシノより早く咲く印象ですが、こちらのように遅いシダレザクラもあるようです。また、八重桜もだいたい遅咲きみたいです。桜の花も、いろいろ楽しめますね。
待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし(読人不知/『古今和歌集』第2巻70番)
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待てと言ふ(言う)に 散らでしと(止)まる ものならば 何を桜に 思ひ(思い)ま(増)さまし(読人不知/『古今和歌集』第2巻70番)
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待てと言えば散るのをやめて花が留まっていてくれるものなら、桜にこれ以上何を求めることがあるだろうか。
今回の冒頭は、平安時代前期に編纂された、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』から。「読人不知(よみびとしらず)」とは、誰が詠んだかわからないということ。
待てといって盛りの花が留まるなら、もう求めることはなく完璧。つまり、桜の花に欠点があるとすれば、散ることだけという、散る桜を惜しむ和歌です。でも、桜は散るからこそ、儚く美しいという面もあるかと。桜吹雪も美しいですし。
豊北町の道端では桜以外にも、いろんな花が咲いています。豊北町滝部神田口の空き地やたんぼ一面、黄色い花がありました。
小さな花ですが、黄色が鮮やかです。昨夏の豪雨の影響で、JR山陰線が今はまだ長門市駅~小串駅間で運転中止(代行バス運行中)していますが、列車が走るとけっこう良い絵になりそう。
菜の花のように背が高くなくて、地を這っています。なんとなくキンポウゲと思い込んでいたのですが、見比べてみると、トゲミノキツネノボタン(棘実の狐の牡丹)かも?
この季節は、ドライブしながら道端の花を眺めるのも一興です。自分だけの花畑が見つかるかもしれません。
道の駅ほうほくでは、黄色い甘夏と、甘夏ゼリーも扱っています。さわやかな風味を、お出かけのお供にぜひどうぞ!
また、今日から販売開始の、四つ葉農園さんの新商品・芋んぶらんソフトも、蜜芋の黄色があざやかです。上にのった琥珀糖も手づくりとか。こちらもぜひ☆