長門湯本温泉おとずれ夜市じゃらんじゃらんに行きました
六月神今食料〈十二月准此〉、淡路塩二升、東鰒七斤五両、薄鰒六斤十両、堅魚五斤、干鯛六隻、干鯵卅隻、鮨鰒・煮塩年魚・醤鮒各二升、甘塩鯛四隻(『延喜式』内膳司神今食条)

長門湯本温泉 山口県長門市
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは雨ですが、明日にはあがる予報です。

長門湯本温泉 山口県長門市
先日、長門湯本温泉おとずれ夜市じゃらんじゃらんに行きました。長門湯本温泉を流れる音信川(おとずれがわ)にある音信川河川公園で、4月~7月・9~10月の第一土曜に開催されるお祭りです。

長門湯本温泉おとずれ夜市じゃらんじゃらん 2024年10月5日 山口県長門市
「じゃらんじゃらん」は、インドネシア語で「散歩する、ぶらぶら出かける」という意味だそうです。音信川の川沿いをそぞろ歩きながら、焼き鳥をはじめ地産食材の出店、射的や輪投げなどの屋台、懐かしのアコースティックライブなどが楽しめます。

長門湯本温泉おとずれ夜市じゃらんじゃらん 2024年10月5日 山口県長門市
夕食は、ひものや食堂ひだまりさんでいただきました。道の駅ほうほくにも商品が並んでいる、魚健さんの直営店舗。基本はランチですが、金土は20時まで夜営業されているそう。一品メニューやドリンク、アルコール類もあります。

ひものや食堂ひだまり 山口県長門市
店内での食事のほか、アジフライバーガーやさわらメンチカツバーガーのテイクアウトができます。音信川沿いにはベンチや足湯があり、お天気が良ければピクニック気分♪

長門湯本温泉 山口県長門市
川のせせらぎを聞きながら、ライトアップされた遊歩道を歩くと、下関からお隣に来ただけなのに、非日常的な時間を過ごせました。音楽を聴いたり、出店がある夜市ならではのワクワク感もありましたが、ライトアップだけでも見ごたえあり。豊北町からでも、夜にお時間があるなら、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょう。

長門湯本温泉 山口県長門市
一方、豊北町では10月13日(日)13時~、道の駅ほうほくから車で数分の豊北生涯学習センターで、ほうほく歌謡祭が開催されます。開場12時半、16時まで、テレビでおなじみの歌手のどかけんさんが登場。観覧無料なので、お気軽にお出かけください!
六月神今食料〈十二月准此〉、淡路塩二升、東鰒七斤五両、薄鰒六斤十両、堅魚五斤、干鯛六隻、干鯵卅隻、鮨鰒・煮塩年魚・醤鮒各二升、甘塩鯛四隻(『延喜式』内膳司神今食条)
↓
六月の「神今食料(じんこんじきりょう)」(十二月はこれに準ずる)は、淡路(あわじ)の塩が二升、東(あずま)の鰒(あわび)が七斤五両、薄鰒(うすあわび)が六斤十両、堅魚(かつお)が五斤、干鯛(ほしだい)が六尾、干鯵(ほじあじ)が三十尾、鮨鰒(すしあわび)・煮塩年魚(にしおあゆ)・醤鮒(ひしおぶな)各二升、甘塩鯛(あましおいわし)四尾。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、平安時代初期の法令集『延喜式(えんぎしき)』から。延喜5(905)年、醍醐天皇(だいごてんのう:885-930)の勅により、藤原時平(ふじわらのときひら:871-909)、藤原忠平(ふじわらのただひら:880-949)らが編集。延長5(927)年成立、康保4(967)年施行されたもの。
「神今食(じんこんじき)」は、古代日本の宮中で年に二度、6月11日と12月11日に行われた月次祭(つきなみさい)に伴う祭祀。神嘉殿(しんかでん)において、天皇がみずから皇祖・天照大神(あまてらすおおみかみ)に神饌(しんせん:食事)を供え、みずからも食べました。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
魚の部分だけ引用しましたが、この他にも海藻や穀物などいろんな食べ物が並びます。神様と一緒に食事をすることで、それらの食材の豊かな獲得を祈るものでしょう。「卅」は三十、「隻」は魚の古い数え方で「匹」「尾」と同じ助数詞。神今食では、干したアジを30尾、用意するわけです。

ひものや食堂ひだまり 山口県長門市
ここに「干鯵卅隻(干しアジ30尾)」があることから、アジは古代日本の主要な食物であったことがうかがえます。道の駅ほうほくにも、アジの干物やアジフライがあります。昔を思いつつ、ぜひ食べてみてください!

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町