福岡研修と長門湯本温泉秋の夜長のそぞろ歩きと角島ダルマギク
ちはやぶる 神なび山の もみぢ葉に 思ひはかけじ うつろふものを(読人不知/『古今和歌集』第五巻254番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、晴れ。お出かけ日和☆
先日の道の駅ほうほくの定休日は、アフターコロナで初めての社員研修旅行でした。みんなでバスに乗って、福岡県へ。
壇ノ浦PAと道の駅むなかたで売り場のしつらえを学び、博多でレストランのノウハウを学び、太宰府天満宮で健康と今後の繁栄をお祈りしました。
ふだんはあまり話す機会のない、部署の違うスタッフ間で交流したり。飲んで食べてるだけだなんて、決して決して、そんなことはありません!
道の駅ほうほくの情報コーナーにあたる、道の駅むなかたの観光ステーション「むなかたラボ」は別棟にあり、レンタサイクルもあります。バーチャルサイクリングコーナーで、体験させてもらいました。お天気が悪くても、室内でサイクリング感覚を楽しめそう🚴
西鉄太宰府駅構内にある太宰府市観光案内所は、各種案内マップがとても充実していました。スマホでも良いですが、やはりマップはあると便利ですね。
楽しい研修でしたが、みんなそれぞれ得たものがあったと思います。今後、道の駅ほうほくで活かしていきたいです!
さて、道の駅ほうほくから車で約50分、長門湯本温泉では、音信川(おとずれがわ)周辺のイベント「秋の夜長のそぞろ歩き」開催中。期間限定ライトアップは曙橋〜紅葉の階段エリアにて、日没~22時、12月15日まで。
大内家の家紋「大内菱」や、恩湯を誕生させたと伝わる「住吉大明神の化身の龍」、紅葉やイチョウの葉など、長門湯本温泉ゆかりのモチーフが灯りで浮かびます。12月1日までは、「紅葉の階段」にリクライニングベンチを設置した「ごろ寝BAR」も。
河原には足湯もあり、元湯の恩湯(おんとう)は22時まで営業。長門名物の焼き鳥や干物のお店も、夜にあけているところがあります。
長門の紅葉の名所として知られる、曹洞宗の名刹・大寧寺(たいねいじ)も、夜間ライトアップ中。こちらは17:30~22:30、12月上旬まで。湯本温泉と合わせて、ぜひお出かけください!
道の駅ほうほくから車で約15分、下関市豊北町粟野市ノ瀬、粟野峠にある「乃木大将思案之茶屋趾(のぎたいしょうしあんのちゃやあと)」も、紅葉の見どころなのですが、こちらはまだまだ青紅葉でした。ライトアップはありません。
明治31(1898)年、長府出身の陸軍の将軍・乃木希典(のぎまれすけ)が滝部から粟野を通ると聞いて、かつて部下だった粟野村の人々は歓迎のため、粟野峠の茶屋のところまで迎えに出ました。しかし、あちこちで歓待された乃木将軍の到着は遅れ、村人は夕方に解散してしまします。
茶屋で話を聞いた乃木将軍は、しばし思案の末、滝部に引き返して宿泊。翌日あらためて粟野村に着き、村人は歓迎の宴を開いてもてなしました。村人を思いやってくれた乃木将軍を記念して、粟野の村人は茶屋の後に記念碑を建てたのです。
ちはやぶる 神なび山の もみぢ葉に 思ひはかけじ うつろふものを(読人不知/『古今和歌集』第五巻254番)
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ちはや(千早)ぶる 神なび山(かむなびやま/神奈備山)の もみぢ葉に 思ひはかけじ うつろふ(移ろう)ものを(読人不知/『古今和歌集』第五巻254番)
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「神なび山」の紅葉には心を寄せないようにしよう、色が変わってしまうものだから。
今回の冒頭は、平安時代前期に編纂された、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』から。「読人不知(よみびとしらず)」とは、誰が詠んだかわからないということ。
「神奈備山(かんなびやま)」は神様がいる山のことですが、どこと限定されるものではないようです。たとえ神様がいる山でも、紅葉の色は変わってしまうのだから、という和歌。変化する紅葉の色によせて、仏教的な「諸行無常(しょぎょうむじょう)」を思わせる歌です。いずれ失われるものだとしても、生活の中にある、紅葉や桜や雪のような、ひとときの美しさは、堪能したいもの。
道の駅ほうほくから車で約15分、下関市豊北町角島にある牧崎風の公園では、ダルマギクが見頃です。薄紫色のかわいい花です。途中の道は狭いですが、今の季節だけの花を、ぜひ見に行ってみてください!
道の駅ほうほくには、真っ赤な紅葉ならぬ真っ赤ないちごが並び始めました。こちらもぜひ🍓