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スタッフブログ 2024.12.12

大相撲下関場所に行きました

則當摩蹶速與野見宿禰令捔力。二人相對立、各舉足相蹶、則蹶折當摩蹶速之脇骨、亦蹈折其腰而殺之。故、奪當摩蹶速之地、悉賜野見宿禰。(『日本書紀』垂仁天皇七年秋七月条)

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、寒くて雲はあるけど晴れ。だんだん本格的な冬が来ています。

 

 

昨年夏の豪雨災害で被害にあい、現在は運転中止・代行バス運行しているJR山陰本線・人丸駅~滝部駅間。最大の課題・粟野川(あわのがわ)橋梁工事、進んでいます。活躍する大型クレーンの姿!

 

粟野川橋梁復旧工事 2024年12月3日 山口県下関市豊北町粟野

 

JR西日本は山陰本線について、来年度中の復旧を目指しています。ご安全に!

 

J:COMアリーナ下関 山口県下関市向洋町

 

先日、下関市向洋町の新しい体育館J:COMアリーナ下関で開催された、大相撲下関場所に行きました。下関での開催祭は5年ぶりの、令和六年冬巡業です。私の席は、下関場所限定座布団がある「タマリ席」。

 

 

朝9時から、稽古の見学や力士とのふれあいコーナーがありましたが、私が会場に着いたのはお昼過ぎ。ちょうど相撲甚句の終わりごろでした。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

「相撲甚句(すもうじんく)」は、江戸時代の末からはじまった、力士が土俵で歌う民謡の一種。七五調で、地方巡業では地方の観光名所を詠みこんだりします。楽しい。

続く「初切(しょっきり)」は、力士二人と行司が、相撲の禁じ手や珍しい決まり手を実演して説明。コミカルな動きで、随所で笑いが起きました。まさか土俵上で、力士によるボクシングが見られるとは!

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

横綱・照ノ富士による、「綱締(つなしめ)」もありました。綱の長さは7メートル、重さは約22キロ。数人がかりで締めていましたが、そんなの締めて普通に歩く横綱って、すごいですね。

席は土俵から少し遠かったですが、花道に近かったので、横綱はじめ、歩く力士の姿を間近で見ることができました。やっぱり身体が大きくて、すごい迫力!

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

「櫓太鼓(やぐらだいこ)」の実演もありました。天下泰平・五穀豊穣を祈る「一番太鼓」、相撲の終わりに帰りと翌日の再会を呼び掛ける「はね太鼓」…普段は聞き流している太鼓の音も、いろんな種類があると、改めて知りました。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

そして土俵入り。立派な「化粧まわし」をつけた力士が土俵の上に並び、壮観です。化粧まわしには、ご当地キャラもいたりして、かわいいものもありました。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

画面越しではなく、目の前で見る取り組みは、がっぷり四つもあれば小技もありで、それぞれにドキドキワクワク。最近の力士には詳しくないのですが、ごひいきがいたらもっと盛り上がったことでしょう。勝負事って、見るぶんには楽しいので、次回があれば、またぜひ行きたいです!

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

全ての取り組みが終わって、弓取り式もありました。日本の伝統文化、良いですね!

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

則當摩蹶速與野見宿禰令捔力。二人相對立、各舉足相蹶、則蹶折當摩蹶速之脇骨、亦蹈折其腰而殺之。故、奪當摩蹶速之地、悉賜野見宿禰。(『日本書紀』垂仁天皇七年秋七月条)

則ち当麻蹴速と野見宿禰とに捔力せしむ。二人相対ひ立ち、各足を挙げ相蹴う。則ち当麻蹴速が脇骨を蹴ゑ折り、亦其の腰を踏み折りて殺す。当麻蹴速が地を奪りて悉に野見宿禰に賜ふ。(『日本書紀』垂仁天皇七年秋七月条)

こうして当麻蹴速(たぎまのけはや)と野見宿祢(のみのすくね)に角力(すもう)で勝負させた。二人は向かい合って立ち、それぞれ足を上げて蹴りあった。そのうち当麻蹴速の脇骨を蹴り折り、その腰を踏み折って殺した。当麻蹴速の土地を奪って、野見宿祢に与えた。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

今回の冒頭、『日本書紀』は720年(養老4)年に成立した、日本で初めての公的な歴史書。古くは『日本紀』とも言い、神代の時代から持統(じとう)天皇の代までを、編年体(へんねんたい)で記しています。

昔の、年号がなかった時代のことは、天皇の治世何年という書き方がされています。「垂仁天皇七年秋七月」とは、第11代垂仁(すいにん)天皇が即位して七年目の七月のこと。当時は旧暦なので、七月は初秋です。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

引用部は、日本の歴史における相撲のはじまりとされている箇所。当時、天皇は大和国(奈良県)にいました。

大和国の当麻村にいた当麻蹴早(たぎまのけはや)は、剛力自慢の男。力比べをしたいと張り切っていると聞いた垂仁天皇は、臣下たちに蹴速の相手ができる人物を尋ねます。推挙されたのは、出雲国(島根県)にいた野見宿祢(のみのすくね)。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

2人が力比べをして、勝ったのは野見宿祢でした。力自慢の当麻蹴速は脇や腰の骨を折られて殺され、領地は没収されて野見宿祢に与えられます。これが相撲…というか、宮中で7月7日に行われた相撲節会(すまいのせちえ)のはじまりとされます。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

相撲のはじまりと言いつつ、明らかに足で蹴りあっていて、今の相撲とはだいぶ違います。足を上げて蹴りあっていて、相撲と言うよりキックボクシングのよう。

そもそも勝負をしたがった力自慢の男は「蹴速(けはや)」で、名前からして足技です。本名というより、あだ名だったのかも。そういえば相撲の力士も、四股名(しこな)で呼ばれますね。

 

令和六年冬巡業大相撲下関場所 2024年12月10日 J:COMアリーナ下関

 

会場の外では、ちゃんこ鍋の振舞いもありました。熱々で美味しかったです!

道の駅ほうほくにも、お鍋料理に使えるお魚のエソミンチや国産とらふくアラがあります。寒い季節にぜひどうぞ☆

 

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町