あれから14年
忘れなむと 思ふ心の つくからに ありしよりけに まづぞ恋しき(読人不知/『古今和歌集』第14巻718番)

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雲は多めですが、晴れ。北浦の海は、おだやかに凪いでいます。
今日は3月11日。14年前、東日本大震災が起こった日です。忘れられない思いをした方が、たくさんいらっしゃることでしょう。あらためて、被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げますとともに、災害の多いこの国で、いかに暮らしていくか、災害への備えを考えたい日です。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほくは、東日本復興支援「絆」企画コーナーがあり、東北地方の物産を販売し、売上の一部を毎年、義援金という形で支援しております。レジ横に募金箱も設置しているので、ご協力いただけますと幸いです。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
忘れなむと 思ふ心の つくからに ありしよりけに まづぞ恋しき(読人不知/『古今和歌集』第14巻718番)
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忘れなむ(ん)と 思ふ(おもう)心の つくからに ありしよりけに まづ(まず)ぞ恋しき(読人不知/『古今和歌集』第14巻718番)
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忘れようと思う心ができても、またすぐ、前よりもさらに恋しくなります。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、平安時代の平安時代前期に編纂された、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』から。「読人不知(よみびとしらず)」とは、誰が詠んだかわからないということ。
さまざまな事情で別れた人を、もう忘れたい、忘れようと思っても、さらに思いが募るという、どうにもならない心の動き。大切な存在であれば、失くしたとしても忘れられるものではなく、その気持ちは千年前も今も、同じですね。

本宮中山神社 山口県下関市豊北町田耕
道の駅ほうほくから車で約15分、下関市豊北町田耕にある本宮中山神社の梅を見に行きました。今年の梅は遅いのか、お花はまだまだのようでした。

本宮中山神社 2025年3月11日 山口県下関市豊北町田耕
本宮中山神社は幕末、尊王攘夷に尽くした中山忠光がご祭神。元治元(1864)年11月、京都出身の若公達が、非業の死を遂げた場所。若くして倒れた貴人を地元の人々は悼んで石碑を建て、100回忌を機に社を建立して、今も弔い続けています。

本宮中山神社 2025年3月11日 山口県下関市豊北町田耕
あれから14年。生活を続けていれば、いろいろ変化もありますが、忘れないようにしたいものです。
道の駅ほうほくから車で約10分、下関市豊北町滝部で、今週末3月16日(日)10時~15時、たきびれっじ主催「一軒まるごと蚤ノ市」!
キッチンカーも登場予定。日曜にお時間があれば、ちょっと覗いてみてください☆