鯨魚取 濱邊乎清三 打靡 生玉藻尓 朝名寸二 千重浪縁 夕菜寸二 五百重波因 邊津浪之 益敷布尓 月二異二 日日雖見 今耳二 秋足目八方 四良名美乃 五十開廻有 住吉能濱（『万葉集』巻931番）

 

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほく、雲は多めですが晴れ。GWは終わりましたが、元気に営業しています！

道の駅は営業していますが、今日はGW明けということで、豊北歴史民俗資料館「太翔館」、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム、つのしま自然館、下関市立豊北図書館は休館。豊北町内のお店も、お休みのところが多いもよう。お出かけの際は、あらかじめご確認ください。

 

 

道の駅ほうほくから車で約5分、神田の鳴滝三辻の道標は、つつじに囲まれてご機嫌。初夏は、道端の花も賑やかです。

 

 

道の駅ほうほくから車で約5分、豊北町神田（かんだ）肥中（ひじゅう）の海水浴＆オートキャンプ場「BAY SIDE（ベイサイド）104」がオープンしています。宿泊可。不定休。10月末まで。予約・お問い合わせは083-786-0458まで、9時～18時。

 

 

県道275号から、細い道に入るとすぐ。宿泊も日帰り利用もできる、広々とした完全フリースペースのオートキャンプ場です。区画サイトはありません。泊・デイキャンプとも、チェックイン9時から、チェックアウト17時まで。17時を過ぎると、日帰りでも宿泊の扱いになります。

 

 

炊事棟あり、シャワーもあり、温水シャワーは有料です。釣り竿での魚釣りも可。ジェットスキーやボートの持込も有料で可。いろんな海遊びができそう。

地元の方には、「肥中海水浴場」という名前の方が、馴染みがあるかもしれません。神田小学校出身者には、懐かしい景色。

 

 

鯨魚取 濱邊乎清三 打靡 生玉藻尓 朝名寸二 千重浪縁 夕菜寸二 五百重波因 邊津浪之 益敷布尓 月二異二 日日雖見 今耳二 秋足目八方 四良名美乃 五十開廻有 住吉能濱（車持千年／『万葉集』巻931番）

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鯨魚（いさな）取り　浜辺（はまへ）を清（きよ）み　うち靡（なび）き　生ふる（おうる）玉藻（たまも）に　あさなぎ（朝凪）に　千重浪（ちへなみ）よせ（寄せ）　ゆふなぎ（ゆうなぎ／夕凪）に　五百重波（いほへ／いおえなみ）よす（寄す）　辺（へ）つ浪の　いやしくしくに　月に異（け）に　日に日に見とも　今のみに　あき（飽き）足（た）らめやも　しらなみ（白波）の　いさき（咲き）廻（めぐ）れる　住吉の浜（車持千年／『万葉集』巻931番）

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鯨取りがいる浜辺は清く美しく、寄せる波になびくように生えた海藻に、朝凪には千度も波が打ち寄せ、夕凪には五百度も波が寄せてくる、そんな浜辺の波が重ねてくるように、月が替わっても毎日見ていられるのに、今この瞬間だけで飽きることなどないでしょう、白波が花のように咲いてめぐるこの住吉の浜は。

 

 

今回の冒頭は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集『万葉集』から。作者の車持千年（くるまもちのちとせ：生没年不詳）は、奈良時代の歌人。この長歌は、神亀2年（725）秋、聖武天皇の難波（なにわ）行幸（ぎょうこう：お出かけ）に従って、住吉（大阪）で詠んだと思われます。

「長歌（ちょうか）」は、和歌の形式のひとつ。5音7音の句を3つ以上くりかえし、最後は7音でしめくくる構成の和歌。奈良時代の『万葉集』には260首余り掲載されていますが、平安時代になると見られなくなります。

 

 

白波が打ち寄せる浜辺の景色を詠んだもので、「鯨魚取（いさなとり）」は「浜」にかかる枕詞（まくらことば）です。「いさな」はクジラ、「いさなとり」はクジラを獲る漁師。今の感覚だと、クジラを獲る漁師がいるような自然豊かな地方の浜辺、というところでしょうか。

「住吉の浜」なので瀬戸内海ですが、「朝凪に千重波、夕凪に五百重波」は、豊北町の海の浜辺でもありそうです。豊北町の綺麗な海へ、ぜひ遊びに来てください！

 

 

道の駅ほうほくレストランわくわく亭、今月の奉仕品は、くじら刺身です。捕鯨の街・下関の味をぜひどうぞ☆