赤い夕日にけろりかん
きのふは子供を
ころばせて
けふはお馬を
つまづかす。
あしたは誰が
とほるやら。
田舎のみちの
石ころは
赤い夕日に
けろりかん。(金子みすゞ「石ころ」)

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇りですが、だんだん晴れていくようです。道端の水路のキショウブ(黄菖蒲)も、咲きはじめていました。初夏!

豊北町の花 2025年5月12日 山口県下関市豊北町神田
昨日は母の日。今月、道の駅ほうほく「おいしも!たのしも!プロジェクト」で並んでいる、松琴堂さんの「関門海峡にのぼる月」をいただきました。
関門海峡の月を思わせる黄色で、下関産の海峡レモンの風味がさわやかな、優しい口当たりのお菓子です。うさぎ耳のパッケージも面白い。お得で美味しい和菓子は、幸せな気持ちになりますね♪

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
先日、晴天でいい夕日が見られそうだったので、国道191号で待機。この季節、日没は19時頃、綺麗な夕日が見えました☼

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほくマスコットキャラクター・ほっくんは、響灘に沈むダルマ夕日がモデル。ダルマ夕日は、蜃気楼(しんきろう)の一種です。

道の駅ほうほくマスコットキャラクター・ほっくん 山口県下関市豊北町
冷たい大気と暖かい海面で、低い位置の空気の密度差が大きくなると、そこで光が屈折して、夕日の下側にもうひとつ太陽の虚像が見えます。二つの太陽がつながって見えて、ダルマ型になるとか。
ダルマ夕日が出現するには大気と海水の温度差が必要なのですが、この日は全体に暖かかったのでしょう。太陽はまんまるのまま、沈んで行きました。それはそれでよし☼

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
国道191号沿いには、響灘に沈む夕日を眺められる場所がいくつかあります。ぜひお出かけください!

東後畑棚田の夕景 2025年5月7日 山口県長門市油谷
別の日、道の駅ほうほくから車で約40分、長門市油谷(ゆや)の東後畑棚田(ひがしうしろばたたなだ)に行きました。棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に作られた、階段状の水田。「東後畑」は地名です。

東後畑棚田の夕景 2025年5月7日 山口県長門市油谷
東後畑棚田は、1999年「日本の棚田百選」にも選ばれました。通常は山間部にあることが多い棚田が、ここでは海岸近くまで迫っているため、眼下に日本海を望むことができ、水田と海面が続いているようにも見えます。
5月になって田んぼに水が入ると、夕焼けやイカ釣り舟の漁り火が映える、人気の撮影スポット。駐車場もありますが、場所が少しわかりにくいので、時間に余裕をもってお出かけください🚙

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
きのふ(昨日)は子供を
ころばせて
けふ(今日)はお馬を
つまづかす。
あしたは誰が
とほる(通る)やら。
田舎(いなか)のみち(道)の
石ころは
赤い夕日に
けろりかん。(金子みすゞ「石ころ」)

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、金子みすゞの詩「石ころ」から。金子みすゞ(かねこみすず:1903-1930)は、大正・昭和時代の童謡詩人です。
山口県長門市に生まれ、高等女学校を卒業後、下関の書店で働きながら、金子みすゞの名で詩を作りはじめます。世界に優しいまなざしを向けた童謡詩は、詩人・西條八十(さいじょうやそ)から高く評価されましたが、26歳で早世。没後半世紀を経て、全集が刊行され、その詩は広く知られるようになりました。長門市には、金子みすゞ記念館もあります。

響灘の夕日 2025年5月4日 山口県下関市豊北町
「けろりかん」とは、ぼんやりとしている様子や、無関心でいるさまを表わす語です。人や馬を転ばせたり躓かせたりしているのに、けろりと素知らぬふりをしているなんて、路傍の石ころでさえ、彼女にとっては世界を共にする、命と感情のあるもののよう。
この詩は、身近なものに優しい目線を向けた金子みすゞらしい詩。こんな気持ちで、世界を眺めたいものです。
さて、次の5月18日(日)、道の駅ほうほくから車で約1時間、下関市向洋町にあるセービング陸上競技場(下関市営下関陸上競技場)で、J2リーグ・レノファ山口のホームゲームがあります。相手はモンテディオ山形、14時キックオフ⚽
山口県ローカル線応援企画「列車に乗って下関へGO!」として、JR山陰本線もしくは山陽本線を利用すると、抽選で豪華景品が当たります。JRを利用して、下関駅か幡生駅の改札付近でスタッフから証明カードを受け取ると、会場の特設ブースで抽選。証明カード配布は9:00~13:30です。応援に行く予定なら、ぜひJRをご利用ください☆