黄昏時の角島大橋とまだまだ終わらない浜出祭と継石
ツギ石(同上の田の畝に在り、円錐形、三段、上高一尺一寸余、中高六寸余、下八寸余、其下は土中に入れり)蒙古の将を三段に切りたる、そのしるしの石と云ふ(近藤清石『山口県風土誌』巻200田耕村・墳墓)

角島大橋 2025年5月12日 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは雲が多いけれど晴れています。が、お天気は下り坂の予報。お出かけはお早めに!

角島大橋 2025年5月12日 山口県下関市豊北町
先日、お天気が良かった夕方、角島大橋に行ってみました。今の季節、日没は19時頃。きれいな夕焼けに染まる角島大橋や、ちょうど満月が昇ってくる角島大橋を堪能できました。
青い空と碧い海が映える明るい昼間も良いですが、紅に染まる夕景や、闇が満ちてくる黄昏時もまた良し。ぜひお出かけください♪

浜出祭 2025年4月6日 山口県下関市豊北町
今年4月6日に斎行された、豊北町で七年に一度のお祭り「浜出祭(はまいでさい)」。下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館(たいしょうかん)」と、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムでは、浜出祭についての企画展を同時開催中。どちらも5月18日(日)まで。お早めに!
ツギ石(同上の田の畝に在り、円錐形、三段、上高一尺一寸余、中高六寸余、下八寸余、其下は土中に入れり)蒙古の将を三段に切りたる、そのしるしの石と云ふ(近藤清石『山口県風土誌』巻200田耕村・墳墓)
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継石(ツギイシ)は、田耕の鬼ケ原というところの上流、田んぼの脇にある。円錐形で、三段、上の石の高さは約40cm、中の石の高さは約20cm、下の石は約30cm、その下は土の中に埋もれている。蒙古の武将を三段に切った、そのしるしの石だという。

継石 2025年4月6日 山口県下関市豊北町田耕
今回の冒頭は、明治38(1905)年に成立した『山口県風土誌(やまぐちけんふうどし)』から。山口県の風土や歴史について記した総合的な地誌で、全305巻。
編者の近藤清石(こんどうきよし:1833-1916)は萩藩士で、維新後、玉祖(たまのおや)神社宮司をつとめるとともに、郷土史家として活躍しました。著作は「防長旧族志」「大内氏実録」「山口名勝旧蹟図誌」など。
道の駅ほうほくから車で約15分、豊北町田耕には、浜出祭のゆかり「継石(つぎいし)」があります。石が三段に割れているのですが、これは攻めてきた蒙古の武将を倒したあとで、三つに切ったことを示しているとのこと。

継石 2025年4月6日 山口県下関市豊北町田耕
浜出祭は、鎌倉時代の蒙古襲来、いわゆる元寇の時に、豊北町にも元軍が来て戦い、撃退したものの、土井ヶ浜に埋めた蒙古の霊が祟りを起こしたので、鎮めるために神様に浜へお出ましいただいて、始まったと言われます。三つに切るのは、祟りを起こさないよう願ってのことでした。

浜出祭・鰤切 2025年4月6日 山口県下関市豊北町
浜出祭のメインイベント「鰤切(ぶりきり)」は、この蒙古の将を三つに切ったという伝説にもとづいて、鰤を持ちあげたあと三つに切ります。太翔館には、鰤切を体験できるように、片腕で持ち上げるためのぬいぐるみも展示中。ぜひ体験してみてください!

太翔館「浜出祭~絵巻でたどる浜出祭」 2025年5月18日まで 山口県下関市豊北町滝部
鰤はシーズンを過ぎましたが、道の駅ほうほくには、美味しいお魚がたくさん。特牛イカもそろそろシーズンです。ぜひ味わってください🦑

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町