今夜逢ふらしも
天漢 梶音聞 孫星 与織女 今夕相霜(『万葉集』第10巻2029番)

牧崎風の公園 山口県下関市豊北町角島
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは小雨がぱらつきましたが、元気に営業しています!

サバーさま 2025年7月6日 山口県長門市日置中
今年もサバーさまがご陣立と聞いて、見に行って来ました。サバーさまは、この季節、お隣の長門市の飯山八幡宮で作られる、騎馬武者姿の藁人形(2体)。田んぼの稲につく害虫を追い払うために、田んぼから田んぼへと、長門市域では鉦太鼓で送られ、豊北町域では夜中にこっそり、旅されます。
毎年、豊北町へ入る頃にはぐったりお疲れのサバーさまですが、長門市日置中ではまだまだお元気。住民がリレー方式でサバーさまを地域外に送り出していく「北浦地方のサバー送り」は、山口県の無形民俗文化財に指定されています。長門市や豊北町の国道191号を通るなら、ちょっと探してみてください!

牧崎風の公園 2025年7月4日 山口県下関市豊北町角島
先日、道の駅ほうほくから車で約15分、豊北町角島にある牧崎風の公園に行きました。夕暮れ時の風に吹かれつつ、花や海に沈む夕日を堪能しました!

牧崎風の公園 2025年7月4日 山口県下関市豊北町角島
今年はハマユウが遅くてまだほとんど咲いていませんが、牧崎風の公園ではカワラナデシコが花盛り。かわいらしいピンクの花が、緑の草原に散らばっています。ぜひお出かけください♪

牧崎風の公園 2025年7月4日 山口県下関市豊北町角島
今日は7月7日、七夕(たなばた)です。本来は旧暦7月7日、初秋の行事ですが、すっかり初夏の行事として定着しました。道の駅ほうほくエントランスホールの笹飾りには、お客様が願い事を書いた短冊が、たくさん。今日までです!

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
天漢 梶音聞 孫星 与織女 今夕相霜(柿本人麻呂/『万葉集』第10巻2029番)
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天の川 楫(かじ)の音聞こゆ 彦星(ひこぼし)と 織女(たなばたつめ)と 今夜(こよい)逢ふ(あう)らしも(柿本人麻呂/『万葉集』第10巻2029番)
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天の川で舟を漕ぐ楫の音が聞こえるので、彦星と織姫が今夜は会うのだろう。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集『万葉集』から。七夕の夜のお話を詠んだ和歌。作者の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)は、生没年未詳。身分の低い官吏でしたが、宮廷歌人として天皇の行幸や諸皇子の旅に従い、各地で数多くの歌を詠みました。『万葉集』には長歌18首、短歌60余首が載っている、代表的な歌人。
7月7日の夜、かすかに聞こえる音はきっと舟を漕ぐ楫の音で、彦星が織姫に会うために、天の川を渡っているのだろうという、七夕の伝説を詠んだ和歌。柿本人麻呂が活躍した、7世紀後半~8世紀初めには、七夕の伝説が日本に入っていたことがわかります。

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほくには、星のかたちをしたパッケージのお菓子があります。七夕の夜のおやつに、ぜひどうぞ☆