土井ヶ浜弥生人なりきり体験!
御簾のそばの開きたりつるより見入れつれば、八、九人ばかり、朽ち葉の唐衣、薄色の裳に、紫苑、萩など、をかしうて居並みたりつるかな。(清少納言『枕草子』第137段「殿などのおはしまさで後」)

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム「土井ヶ浜弥生人なりきり体験」 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは晴れていましたが、だんだん雲が増えてきました。日本の南の会場では台風15号が発生。豊北町も雨がパラついたりしています。今日明日、西日本の方はご注意を🌀

三田尻御茶屋・英雲荘 山口県防府市
先日、防府市にある三田尻御茶屋(みたじりおちゃや)・英雲荘(えいうんそう)で、平安装束着付け体験をして来ました。正確には、平安装束風衣装というか。いわゆる十二単(じゅうにひとえ)のうち、「袿(うちぎ)」「五衣(いつつぎぬ)」と呼ばれるものになるかと。服の上から羽織るだけ。

三田尻御茶屋・英雲荘「平安装束着付け体験」 山口県防府市
防府は奈良時代から、周防国(すおうのくに:山口県の東部と南部)の国府が置かれていました。平安時代、周防国の長官である周防守(すおうのかみ)として、『枕草子(まくらのそうし)』を書いた清少納言の父・清原元輔(きよはらのもとすけ)が赴任していました。
清少納言にゆかりということで、2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』にあわせて、地元の学生さんが平安時代の衣装を制作したそうで、英雲荘で着ることができます。女性用は二着あり、男性用の直衣(のうし)風衣装が一着。入館料は要りますが、着付け体験は無料。小道具の扇や笏(しゃく)もあり、楽しいです☆

三田尻御茶屋・英雲荘 山口県防府市
三田尻は防府の地名で、御茶屋とは江戸時代、参勤交替や領内巡視の時の旅館として、また他藩の特使等をもてなす時などに使用していた藩の公館のこと。萩藩7代藩主・毛利重就(もうりしげたか:1725~1789)の隠居御殿として整備され、その後改築されながら、幕末には七卿などの志士も滞在。昭和14(1939)年、防府市に寄贈され、重就の法名にちなんで「英雲荘」と名付けられました。
江戸時代(大観楼棟)、明治時代(奥座敷棟)、大正時代(玄関棟)と、それぞれの建築時期に応じた姿に復元されており、毛利のお殿様の別宅らしい、優雅な雰囲気。平成元(1989)年、萩往還の関連遺跡として国史跡に指定されています。

三田尻御茶屋・英雲荘「平安装束着付け体験」 山口県防府市
御簾のそばの開きたりつるより見入れつれば、八、九人ばかり、朽ち葉の唐衣、薄色の裳に、紫苑、萩など、をかしうて居並みたりつるかな。(清少納言『枕草子』第137段「殿などのおはしまさで後」)
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御簾(みす)のそばの開いているところから見てみると、八~九人ばかり、朽ち葉(くちば)入りの唐衣(からぎぬ)や薄色(うすいろ)の裳(も)に、紫苑(しおん)や萩などの衣装をきれいに着て並んでおりました。

三田尻御茶屋・英雲荘「平安装束着付け体験」 山口県防府市
今回の冒頭は、平安時代の随筆『枕草子(まくらのそうし)』から。作者の清少納言(せいしょうなごん)は、清原元輔(きよはらのもとすけ:908~990)の娘として生まれ、一条天皇の中宮・藤原定子(ふじわらのていし)に仕えました。『枕草子』は、彼女が女房として活躍していた期間に書かれたもの。
清少納言が仕事を休んで自宅に帰っていると、右中将(うちゅうじょう)・源経房(みなもとのつねふさ)がやって来て、職場の様子を話して聞かせました。この時期、主の藤原定子の実家・中関白(なかのかんぱく)家は没落しつつありましたが、女性たちが身だしなみを整え、誇りをもって定子に仕えている様子が伝わります。

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム「土井ヶ浜弥生人なりきり体験」 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほくから車で約5分、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムでは、弥生時代の衣装・貫頭衣(かんとうい)を着付けする「土井ヶ浜弥生人なりきり体験」を設置。こちらも入館料は要りますが、着用は無料。

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム「土井ヶ浜弥生人なりきり体験」 山口県下関市豊北町
貝で作られた腕輪や指輪、管玉のネックレスなどのアクセサリー、弓矢や石斧といった小道具も用意されています。服の上から着ることができるので、気軽にお試しできます。アクセサリーは、受付にお申し出ください。

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム「土井ヶ浜弥生人なりきり体験」 山口県下関市豊北町
土井ヶ浜遺跡は、300体以上の人骨が出土した弥生時代の埋葬跡で、国の指定史跡。出土した人骨から明らかになった日本人のルーツや、土器や貝製品などの出土遺物は、人類学ミュージアムで展示しています。企画展「うごく・つながる#弥生人」は、11月24日まで。ぜひお出かけください!

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム企画展「うごく・つながる#弥生人」 2025年11月24日まで 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほくには、マスコットキャラクター・ほっくんをデザインしたTシャツなどもあります。こちらもぜひどうぞ☆

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町