通さねば よし爰で聞く 郭公(田上菊舎『手折菊』)
おはようございます。山田です。今朝の道の駅ほうほく、小雨はパラついているものの、空は明るいです。展望テラスからの景色を撮っていたら、目の前をトンビが横切って行きました。獲物が捕れたようです!
ここのところ、北浦路では道端で白い卯の花(ウツギ)が盛りを迎えています。今日5月19日は旧暦3月30日。旧暦では、明日から4月、つまり卯月(うづき)なのですね。
そんな今日2023年5月19日(金)20:00~、下関海響マラソンのエントリーがスタート。今年の開催は、11月5日(日)、定員10000人、参加料13000円(チャリティ14000円)です。人気の大会なので、参加希望の方はお早めに!
通さねば よし爰(ここ)で聞く 郭公(ほととぎす)(田上菊舎『手折菊』)
今回の冒頭は、田上菊舎(たがみきくしゃ:1753-1826)の『手折菊(たおりぎく)』から。田上菊舎は、江戸時代の旅する女流文人。豊浦郡田耕村(山口県下関市豊北町田耕)で長府藩士の家に生まれ、若くして夫に死別しました。28歳で出家し、菊舎の号を得て、九州から奥羽(東北地方)まで旅を重ね、文人として活躍しました。
この句は、1782(天明2)年、菊舎が俳聖・松尾芭蕉『奥の細道』の逆コースをたどる旅の途中、近江国柳ヶ瀬関(滋賀県長浜市余呉町)で足止めされて詠んだもの。江戸時代、女の一人旅は、関所で厳しい詮議を受けたようです。それでも、引き返すことはしないという、決意のあらわれた一句。
今年2023年は、田上菊舎生誕270周年。道の駅ほうほくから車で約10分、下関市豊北町滝部にある、下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館」では、記念特別常設展『田上菊舎 ―歩神も一歩から―』が始まりました。
今年は一年を通して全五回で、まずは第一回「田上菊舎紹介を主に春から夏(初夏)」です。菊舎の句や地元のあれこれのほか、菊舎顕彰会さんによる、菊舎双六(すごろく)の展示があり、サイコロと駒も用意されていて、実際に遊ぶことができます。駒がかわいいですよ☆
道の駅豊北の情報コーナーには、菊舎顕彰会さん設置の投句箱があります。良い句ができたら、ぜひ投函して行ってください(^o^)/
◆田上菊舎生誕270周年記念特別常設展『田上菊舎 ―歩神も一歩から―』第一回
- 2023年7月2日(日)まで
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 月曜休館(祝日は開館)
- 入館無料
- 下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館」(山口県下関市豊北町滝部3153-1)
- 電話:083-782-1651
◆下関海響マラソン公式HP → https://kaikyomarathon.jp/