秋ちかう 野はなりにけり 白露の おける草葉も 色かはりゆく(紀友則『古今和歌集』第10巻440番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇り、雨が降るような気配はあまりしません。豊北町の道端では桔梗(ききょう)が咲いていますが、道の駅ほうほくでも桔梗の花苗を販売しています。
秋ちかう 野はなりにけり 白露の おける草葉も 色かはりゆく(紀友則『古今和歌集』第10巻440番)
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秋ちかう(あきちこう) 野はなりにけり 白露(しらつゆ)の お(置)ける草葉も 色かはりゆく(変わりゆく)(紀友則『古今和歌集』第10巻440番)
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桔梗の花が咲き秋が近くなった野原では、白露を置く草の葉も緑から秋の色へと変わりつつある。
今回の冒頭は『古今和歌集』から、紀友則(きのとものり)の和歌。紀友則は平安時代前期の歌人で、三十六歌仙のひとり。いとこの紀貫之(きのつらゆき)らと共に『古今集』の編纂に携わりましたが、編纂途上で没しました。
この歌は、歌の意味とは別に単語「桔梗の花」を詠みこんだ「物名歌(ぶつめいか/もののなのうた」です。どこに「桔梗の花」という単語があるかというと、「秋(あき)ちかう野(の)はなりにけり」の「きちかうのはな」が、古語で「桔梗の花」のこと。
枯れた色の秋の風景を詠んだ歌の中に、よくよく見れば桔梗の花が詠みこまれています。草の色が枯れた野原に白露が散る景色を、よくよく見れば色鮮やかな桔梗の花がちらりと咲いている…そんな姿が見えるような歌ですね。
今朝は、道の駅ほうほくの売店ほうほく夢市場に、豊北町北宇賀にある寺畑農園さんのぶどうが並んでいました。大きな粒の種無しシャインマスカット、種無し巨峰。種がないのは食べやすそうですね☆
梨も本格シーズンに突入。豊水の季節。今年(2023)、豊北梨組合さんが解散したため、道の駅ほうほくでの贈答用の地方発送の受付をいたしません。贈答用のご注文については、各農園さんが窓口になりますので、農園へお電話くださいませ。
下関市豊北町の梨農園のひとつ、滝部にある中原農園さんでは、受付で、梨ソフトクリーム&ぶどうソフトクリームを販売しておられます。果実の風味が乗った甘い味わいで、残暑もふっとびますね。
それぞれの味にあわせて、ぶどうや梨が添えられているので、試食も兼ねることができます。果実の持ち帰り販売もしているので、ドライブのついでにちょっと寄り道はいかがでしょうか。
道の駅ほうほくでも、外の出店・小駅では、ドライフルーツを散らしたミックスフルーツアイスを販売中。地元の牛乳を使ったソフトクリームに、彩りもあざやか!
土日にはキッチンカーで、長門市油谷の百姓庵さんの塩を使った塩ソフトクリームを食べることができます。ソフトクリームなのに後味さっぱり系!
豊北町のいろいろな味を、ぜひ食べ比べてみてください☆