将攻之時、出塩盈珠而令溺、其愁請者、出塩乾珠而救、(『古事記』上巻)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇りですが、だんだん晴れてきました。豊北夏祭りが無事開催されますように!
道の駅に出店しておられるキッチンカー・ほくほくおむすびさんも、冷やし焼き芋や角島そうめんで出店されるそうです。探してみてくださいね!
キッチンカーといえば、道の駅ほうほくに新しい出店。あじフライバーガーやコロッケからチュロスまで、揚げたてが食べられる銀座六丁目フライの家。さんと、直火ハンドローストのオーガニックコーヒーやクラフトコーラのMUSIC&COFFEEさん。道の駅ほうほくで、新しい味をぜひお試しください☆
さて、道の駅ほうほくでは、今日9/2と明日9/3の二日間、朝8時半より、1日限定150名様に、道の駅で2000円以上お買い上げの当日レシートをご持参いただいた方に、豊北町産たまご6個入パックを進呈する「600万人ありがとう企画」を開催しております。
また、明日9月3日は13時より、お楽しみ釣り大会。こちらは先着60名様、参加費100円。抽選券配布は12時半の予定ですが、定員になり次第配布することがあります。お早めにお越しください☆
先日8/31は、月が2023年中で地球から最も近い位置での満月(いわゆるスーパームーン)でした。例年、夏から秋にかけては、海水の熱膨張などの影響により潮位が高くなります。そして、この時期の大潮(満月と新月の前後数日)の期間は、満潮の潮位が特に高いのです!
和久漁港でも、昨日の満潮時は潮位がずいぶんと上がり、海水がひたひたと迫ってきていました。さすが、秋の大潮!
将攻之時、出塩盈珠而令溺、其愁請者、出塩乾珠而救、(『古事記』上巻)
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将(まさ)に攻むるの時、塩盈珠(しほみつたま/しおみつたま)出し、而(しかる)に溺れ(おぼれ)令(し)め、其れ(それ)愁ひ(うれい/うれひ)請ひ者(ねがひば/ねがえば)塩乾珠(しほふるたま/しおひるたま)出し、而(しかる)に救ひ(すくい)き(『古事記』上巻)
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まさに攻められた時、「潮満珠(しおみつたま)」を出すと(潮が満ちてきて敵を)溺れさせ、(溺れそうになった敵が)助けを願うと「潮干珠(しおひるたま)」を出し(潮が引いて敵を)お救いになりました。
今回の冒頭は、日本最古の歴史書『古事記(こじき)』上巻から。秋の大潮で、岸壁の上までくる海水に、海幸彦(うみさちひこ)・山幸彦(やまさちひこ)のお話の場面を思い出したので。
主人公の山幸彦は、『古事記』『日本書紀』など、日本の神話に登場する天皇家の祖先。兄の海幸彦に借りた釣り針を海で失くしてしまい、探しに行った先で海の神様の娘と良い仲になります。義父となった海の神様の助力を得て釣り針を見つけ、兄・海幸彦との争いに勝利するわけです。
山幸彦が授けられた海の神様の力とは、海水の干満を自在に操る力を持つふたつの珠「潮満珠(しおみつたま)」「潮干珠(しおひるたま)」でした。戦いになって、敵の海幸彦が攻めてきた時、「潮満珠」で海水をあふれさせて溺れさせ、降伏したら「潮干珠」で海水を引かせて助けた…というお話。記録によってあてる漢字は「塩」「潮」、「盈」「万」、「珠」「玉」、といろいろありますが、意味は同じです。
「潮満珠」「潮干珠」は、後に神功皇后(じんぐうこうごう)にも授けられてその戦いを助け、海神に返されて長府の沖でふたつの島になりました。下関市長府にある忌宮神社の飛び地境内の満珠(まんじゅ)・干珠(かんじゅ)です。
今日はもう中潮ですが、昔の人々が海に感じたロマンを、道の駅ほうほく展望テラスで感じることはできますよ☆