夕凪の海と幸福旅おふくわけキャンペーン
月余美乃 比可里乎伎欲美 由布奈藝尓 加古能己恵欲妣 宇良未許具可聞(遣新羅使人/『万葉集』第15巻3622番)
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夕凪の和久漁港 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、絶好のドライブ日和。昨日の夕方、太陽はもう沈んでいたのですが、和久漁港の海面は凪いできれいな淡い薄紅色に染まり、まさに「薔薇(ばら)色の海」でした。
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道の駅ほうほくの朝日 山口県下関市豊北町
ちなみに、今朝の朝日も大漁旗や日章旗のようで、幻想的でした。空に雲がある時は、いろんな表情が見られますね。
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和久漁港の波打ち際 山口県下関市豊北町
月余美乃 比可里乎伎欲美 由布奈藝尓 加古能己恵欲妣 宇良未許具可聞(遣新羅使人/『万葉集』第15巻3622番)
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月読み(つくよみ)の 光りを清(きよ)み 夕凪(ゆふなぎ/ゆうなぎ)に 水手(かこ)の声(こゑ/こえ)呼び 浦(うら)み漕(こ)ぐかも(遣新羅使人/『万葉集』第15巻3622番)
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月の光の清らかな夕凪の中に、船乗りたちは呼び合う声を響かせながら浦伝いに船を漕いでいる。
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和久漁港の突堤 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集『万葉集』から。作者は「遣新羅使人」なので、当時朝鮮半島にあった「新羅(しらぎ)という国に派遣された使者」で、名前などは不明です。現代なら外務省の役人でしょうか。
『万葉集』が編纂された奈良時代は、まだ「ひらがな」がない時代なので、「万葉仮名(まんようがな)」と呼ばれる漢字の当て字で主に記されています。「月読(つくよみ)」とは、月の神の名であり、月のこと。「清み」の「み」は奈良時代によく「〇〇なので」というような意味に使われ、こういう使い方を「ミ語法」と言いますが、現代では失われています。
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和久漁港 山口県下関市豊北町
この和歌は、天平8(736)年、奈良の都を出発した遣新羅使(けんしらぎし)の一行が、安芸国(あきのくに:広島県)長門浦から船出した時に詠んだもの。「長門(ながと)浦」は広島県呉市にある、倉橋島と考えられています。
『万葉集』の、この和歌の前後には、長門島に停泊して詠んだ和歌が8首、長門浦を船出する時の和歌がこの和歌を含めて3首、掲載されています。「長門(ながと)」は旧国名としては山口県の西部・北部地域を指しますが、他の地域の地名にもあるのですね。
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和久の夕空 山口県下関市豊北町
風と手漕ぎだけが船の推進力だった時代、外国への船旅は長く、苦労の多いものでした。夕空で輝き始めた月の光の中、力強く漕ぎ行く船と船乗りたちの声が、静かに凪いだ海をわずかに、けれど確かに少しずつ波立たせて、前へ前へと進んでいく様子が浮かびます。
較べると、現在の旅はずいぶんと楽で幸せなものになっています。山口県では「おいでませふくの国、山口」の一環で、「幸福(おふく)旅おふくわけキャンペーン」と題して、幸福に満ちた山口の旅に出かけたくなる画像を募集中。
専用サイトへのコメントをつけた投稿で、抽選でいろんな賞品が当たります。もしかしたら投稿した画像が、山口県などの観光用に使われるかも。ぜひ、豊北町で撮った幸せな画像を応募してくださいね☆
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ヤリイカ白造り明太子 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
なお、道の駅ほうほくの売店でも、かわいらしいピンク色の商品があります。まずは地元・下関市豊北町にある吉田水産さんのヤリイカ白造り明太子(瓶詰)。明太子のピンク色に白いイカが入り混じり、白いご飯に載せてもいいし、ダークカラーのお皿に載せてお酒の肴にも。
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ふわっとかまぼこ 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
続いて、宇部市ですが宇部かまさんのふわっとかまぼこ。上質な鱈のスリ身で作った蒲鉾を乾燥させ、独自の製法で薄くスライスした、削りかまぼこです。トッピングするだけで、サラダやお弁当が華やかになります。
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手芸品コーナー 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
手芸品コーナーには、かわいいピンク色のお花のキーホルダーや編みぐるみなど。プレゼントに喜ばれそう。ぜひご覧ください。
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クリスマス サンタラン下関 道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
さて、今日は道の駅ほうほくに、第8回クリスマス・サンタラン下関パレードの皆様がいらっしゃいました。サンタやトナカイの楽しい衣装で、街中に笑顔を振りまいてくれることでしょう。みなさまの行く先が、楽しく幸せな旅でありますように!