今日こそ桜
散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ(読人不知/『古今和歌集』第1巻69番)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、曇り。山口県は今夜半から雨、明日は大雨だとか。お買い物はお早めに!
下関市豊北町でも桜が盛りを迎えつつあります。明日の雨で散ってしまいませんように。まだ蕾の桜がもちますように。
さて、花好きな山田は豊北町の桜めぐりをしてきたので、ご報告します。たくさんありますよ☆
豊北町滝部、サンマート向かいのF-styleさんの桜が、見頃を迎えています。買い物客の眼を楽しませる親切仕様。お店が並ぶ交差点でもあるので、運転にはご注意を。4月2日撮影。
豊北町滝部、JA山口豊北町支所の桜もそろそろ見頃。下市交差点で停まると、眺めを堪能できます。農協に用事があって寄る人が、撮影する姿も。4月1日撮影。
豊北町滝部、城山公園の桜も花盛り。「輝く大地」の石碑に映えています。ここは山際にも桜が並んでいて、良い雰囲気です。4月1日撮影。
豊北町粟野、粟野峠の(たぶん)山桜。けっこうな巨木ですが、道路際から全景を撮ることもできます。昨日4月1日でちょうど満開でした。4月1日撮影。
豊北町北宇賀、寺畑の一本桜は五分咲き。県道39号線沿いに見える、個人的にイチオシの桜です。4月1日撮影。
豊北町神田特牛、特牛駅の坂道の桜は五分咲き。木によるので、特牛駅の真ん前の桜は散り始めていました。4月2日撮影。
豊北町神田上根崎、神田一宮住吉神社の御旅所の桜は五分咲き。日当たりの良い場所なので、お天気が良ければあっという間に咲きそうです。4月1日撮影。
散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ(読人不知/『古今和歌集』第1巻69番)
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散りぬれば 恋ふ(こう)れどしるし なきものを 今日(けふ/きょう)こそ桜 折らば折りてめ(読人知らず/『古今和歌集』第1巻69番)
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もし散ってしまったら、いくら恋しく思っても、思いを表すもの(しるし)が何もなくなってしまうので、それなら今日のうちに、桜を折るなら折ってしまおう。
今回の冒頭は、平安時代前期に編纂された、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』から。「読人不知(よみびとしらず)」とは、誰が詠んだかわからないということ。
桜の花が散ってしまうと、思い出となるものが何もなくなってしまうから、今のうちに桜の枝を折って、花を手に入れたいという、やるせない思いを表した和歌です。花を折って手に入れても、散ってしまうのですが、我がものとしたという思い出は残るわけですね。
「折りてめ」の「てめ」は、完了の助動詞「つ」の未然形「て」+推量の助動詞「む」の已然形「め」です。「今日こそ桜」の 「こそ」は強調の係助詞で、文末の活用語を已然形に変化させます。そのため、「む」が已然形になって 「め」になります。
それはさておき、そこに咲いている桜を手折っても咎められないのは、平安時代だから。現代ではやめましょう。桜の木でも持ち主はいて、誰かの財産です。
桜ではありませんが、道の駅ほうほくにも、かわいいお花がたくさんあります。ぜひご覧ください☆
豊北町のお隣、豊田町城戸の夜桜にも行きました。豊田町西市と、菊川町岡枝を結ぶ幹線道路と木屋川沿い。とり瀬さんの菊川寄りになります。10本足らずですが、ちょうど満開で、きれいな桜が見られました。
ライトアップは開花の間、一週間ほどだそうで、今週いっぱいでしょうか。千本桜と言われる菊川自然活用村でもライトアップが始まったとのことで、夜桜ドライブも良いですね。