道の駅 北浦街道ほうほく For Foreign Tourists

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スタッフブログ 2024.04.29

夜の水族館に行きました

「このいるか、はみかへり候はば、源氏ほろび候べし。はうでとほり候はば、みかたの御いくさあやふう候」と申しもはてねば、 平家の舟の下をすぐにはうでとほりけり。「世の中はいまはかう」とぞ申したる。(『平家物語』巻十一「遠矢」)

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雨。お出かけ先に迷うお天気ですが、道の駅は、雨の日でもお食事やお買い物はもちろん、休憩や遊びもできる施設です。みなさまのお越しをお待ちしています☆

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

道の駅ほうほくから車で約1時間、下関市あるかぽーとにある市立しものせき水族館・海響館(かいきょうかん)で「夜の水族館」が始まったので、行ってきました。4月27日(土)から5月6日(月)まで、18時から、昼とは別料金で入館。最終受付20時、閉館20時半。

 

 

通常の展示のほか、日によって時間は違いますが、約12分間の光と音で織り成す限定イルカショー「ナイトイルカショー」、Dr.シャークの深海ザメのお話「ナイトトーク」も開催。ただし、ペンギンコーナーは保護のため、立ち入り制限されます。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

トンネルを抜けると、魚の群れが鱗をきらめかせる関門海峡の水流からスタート。下関市の水族館なので、フグはもちろんですが、世界の海の生き物を紹介しています。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

下関市が接する三つの海、日本海・関門海峡・瀬戸内海のイメージで、それぞれの環境を再現した展示。イカやタコ、クラゲなどは不思議な動き。また、木屋川水系の淡水魚も。干潟や熱帯雨林など、世界は多様な環境と命にあふれています。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

「ナイトイルカショー」は、夜ならではの光と音楽がにぎやかな舞台。躍動感あふれるイルカのジャンプ、芸達者なアシカの動きなどが楽しいイベントで、たくさんのお子様が喜んでいました。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

「このいるか、はみかへり候はば、源氏ほろび候べし。はうでとほり候はば、みかたの御いくさあやふう候」と申しもはてねば、 平家の舟の下をすぐにはうでとほりけり。「世の中はいまはかう」とぞ申したる。(『平家物語』巻十一「遠矢」)

「このいるか、はみかへり候はば、源氏ほろび(滅び)候べし。はう(這う)でとほり(通り)候はば、みかた(味方)の御いくさ(軍)あやふう(危うう)候」と申しもはて(果て)ねば、 平家の舟の下をすぐにはう(這う)でとほり(通り)けり。「世の中はいま(今)はかう(こう)」とぞ申したる。(『平家物語』巻十一「遠矢」)

「このいるかが、水面に出て呼吸し、また水中に戻るならば、源氏が滅びるでしょう。這うように進んで通るならば、味方の軍勢は危うくございます」と、言い終わらぬうちに、いるかは平家の舟の下を通り抜けていった。(晴信は)「これが今の世のさだめなのです」と語った。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

今回の冒頭は、『平家物語』巻十一「遠矢(とおや)」から。『平家物語』は平家一門の栄華と滅亡を中心に描く軍記物語で、鎌倉時代に成立。作者不詳。

「遠矢」の舞台は関門海峡、源氏と平家の最後の戦い、壇ノ浦(だんのうら)合戦。見たことないほどのイルカの群れが現れて、平家一門の総帥・平宗盛(たいらのむねもり)は、小博士・安倍晴信(あべのはるのぶ)を呼んで吉凶を尋ねます。

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

晴信の答えは、イルカが水面に浮いてくれば源氏が滅び、浮かばず這うように通り過ぎれば平家の危機というもの。その言葉も終わらぬうちに、イルカの群れは船の下を通り抜け、人知の及ばぬところで定められた平家の滅亡を暗示します。

そんな『平家物語』のエピソードを知ると、水面から現れて飛び跳ねるイルカショーも感慨深いものがあります。アクアシアターは関門海峡に面していて、壇ノ浦合戦の昔を偲ぶこともできます。夜景も綺麗☆

 

海響館「夜の水族館」 山口県下関市あるかぽーと

 

道の駅ほうほくから車ですぐの、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムでは、収蔵品展『貝標本でめぐる世界の旅』開催中。5月26日まで。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム収蔵品展『貝標本でめぐる世界の旅』 山口県下関市豊北町神田上

 

土井ヶ浜遺跡は、弥生時代の集団墓地遺跡。300体以上の人骨が出土し、研究によって、この地域の弥生時代の人々は、顔や身体の特徴が、それまでの縄文時代の人々とは異なると明らかになりました。人々は、貝を食べ、貝殻を加工した装飾品を身につけていました。

人類学ミュージアムには、国内屈指の貝標本コレクターである下関出身の実業家・河村良介氏(1898-1993)の貝殻コレクションの一部があり、今回展示されています。館内の画像はミュージアムの許可を得て撮影、掲載しています。

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム収蔵品展『貝標本でめぐる世界の旅』 山口県下関市豊北町神田上

 

きれいな貝、かわいい貝、なぜそんな形なのか謎な貝など、世界にはいろんなかたちや色の貝があります。ドライブがてら、ぜひ見てください!

 

土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム収蔵品展『貝標本でめぐる世界の旅』 山口県下関市豊北町神田上

 

道の駅ほうほく鮮魚コーナーにも活魚水槽があり、泳ぐ魚を見ることができます(ジャンプはしません)。丸物の魚も並ぶので、見たことのない魚がいるかもしれません。ぜひ味わってみてください!

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町