朝鮮通信使船を見に行きました
秋たつや 何所へか散て 宵の雲(田上菊舎『手折菊』)
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、雲が多いけど晴れ。お出かけによいお天気です!
今日8月24日、明日25日の二日間、下関市の中心部では、馬関祭り開催中。下関駅前のシーモールエキマチ広場、メイン会場の海峡ゆめ広場(JCパーク)や唐戸のカモンワーフなど、多くのステージイベントや出店が繰り広げられます。交通規制がかかりますので、移動の際はご注意ください。
馬関祭りにあわせて、朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし)船が下関に来航したと聞いたので、見て来ました。2018年、韓国の国立海洋遺産研究所が復元したもの。朝鮮通信使船は全長34m、幅9.3m、高さ3m、149t。
下関への来航は、1764年以来、260年ぶり。7月31日に釜山を出港し、長崎県の対馬や壱岐などに寄港しながら、8月21日に下関に到着しました。馬関祭りのイベントのひとつ、朝鮮通信使行列再現が、今年で20回を迎えるので、記念の来航だそうです。
朝鮮通信使は、室町時代から江戸時代にかけて日本を訪れた、朝鮮王朝の友好・善隣外交使節団。室町時代に3回、豊臣政権で2回、江戸時代(1607年~1811年)に計12回の使節団が来日しています。
下関は、本州の玄関口として使節団が立ち寄った重要な港でした。現在も、関釜フェリーが就航し、下関市と釜山市は姉妹都市提携を結んでいます。再現行列では、下関市側との親書交換式もあります。
朝鮮通信使船は、あるかぽーとのはしっこ、岬之町側に係留。夕方の撮影で雲が多かったので薄暗いですが、実際に見るともっと色鮮やかです。ぜひ見に行ってください!
秋たつや 何所へか散て 宵の雲(田上菊舎『手折菊』)
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秋たつ(立つ)や 何所(どこ)へか散て(ちりて) 宵(よい)の雲(田上菊舎『手折菊』)
今回の冒頭は、田上菊舎(たがみきくしゃ:1753-1826)の『手折菊(たおりぎく)』から。田上菊舎は、江戸時代の旅する女流文人。豊浦郡田耕村(山口県下関市豊北町田耕)で長府藩士の家に生まれ、若くして夫に死別しました。28歳で出家し、菊舎の号を得て、九州から奥羽(東北地方)まで旅を重ね、文人として活躍しました。
引用の句は、菊舎が美濃国(岐阜県)の朝暮園傘狂(ちょうぼえんさんきょう)のもとに滞在していた時、立秋を迎えて詠んだもの。季節が変わり、どこかへ行ってしまった雲に、寂しいような、憧れのような、思いを感じさせる句です。
道の駅から車で約10分、下関市豊北町滝部にある下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館(たいしょうかん)」では、常設展「郷土の文人~田上菊舎」開催中。入館無料、10月14日まで、月曜休館。ぜひ、菊舎の世界に触れてみてください!
さて、道の駅ほうほくの展望テラスから見える黒い建物は、下関市の豊北生涯学習センターです。11月2日~3日には「ほうほく文化祭」が予定されており、ただ今、出展作品募集中!
俳句・短歌は応募用紙を使用し、1人3句・3首以内で、9月20日まで。絵画・書は会場に展示できるもので、9月27日まで。いずれも詳しくは、下関市役所豊北教育支所(083-782-1963)へお問い合わせください。その他、手芸作品などは、生涯学習センター(083-786-0780)で受付しています。
あるかぽーとにある市立しものせき水族館 海響館(かいきょうかん)では、明日8月25日まで夜の水族館開催中。18時から、昼とは別料金で入館。最終受付20時、閉館20時半。ライトアップ、「ナイトアクアシアター」、展示スタッフの「ナイトトーク」など。
先日行きましたが、「ナイトアクアシアター」のイルカショーは、相変わらずの迫力でした。お魚好きな方は、こちらもぜひ☆
道の駅ほうほくでは、今日と明日の二日間、国産さつま芋菓子「キャラいも」がお買い得となっております。さつまいものキャラメルコーティング、ぜひ食べてみてください!