太翔館古今雛と城下町長府ひなまつりスタンプラリー
一 十壱弐の女花み子と号し、壱人付髪ニて下ケ髪将束ちばやと申て、したゝれのやう成物着し馬上ニて田耕の小野村より之備より一番ニ先乗案内仕申候事(『地下上申』豊浦郡中神田村)

城下町長府ひなまつり・長府庭園 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは曇り。夜からは雨の予報。お出かけはお早めに!

城下町長府ひなまつり 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
明後日3月3日は桃の節句・ひなまつり。道の駅ほうほくから車で約1時間、下関市長府では、城下町長府ひなまつり開催中。3月9日まで。
長府地区の5カ所をめぐる、スタンプラリーを開催中。台紙は200円ですが、長府のお店のクーポン券が、たくさんついてお得です♪

城下町長府ひなまつり・正円寺 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
忌宮神社、長府毛利邸、正円寺、長府観光会館、長府庭園とまわりました。今年は、山口・九州初開催となる「福よせ雛」展示も。「城下町長府を観光しているひな人形」がコンセプト。

城下町長府ひなまつり・長府庭園 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
お花見や紅葉狩りをしていたり、クリスマスイベントで騒いでいたり。下関らしく、ふく(河豚)を堪能する場面も。長府のあちこちで、いろんなひな人形を、ゆっくりご覧ください!

城下町長府ひなまつり・忌宮神社 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
一 十壱弐の女花み子と号し、壱人付髪ニて下ケ髪将束ちばやと申て、したゝれのやう成物着し馬上ニて田耕の小野村より之備より一番ニ先乗案内仕申候事(『地下上申』豊浦郡中神田村)
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一 十壱弐(十一、二)の女、花み子(はなみこ)と号し、壱人(一人)、付髪ニて下ケ髪、将束(しょうぞく)ちばや(千早:ちはや)と申て、したゝれ(直垂:ひたたれ)のやう成(なる)物着し、馬上ニて、田耕(たすき)の小野村より之備(そなえ)より、一番ニ先乗、案内仕(あんないつかまつり)申候(もうしそうろう)事(『地下上申』豊浦郡中神田村)
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ひとつ、十一~十二歳くらいの娘が「花神子(はなみこ)」と言って、ひとり、かつらをつけて髪をおさげにし、衣装は千早という武士が着る直垂のようなものを着て、馬に乗って、田耕の小野村から出る行列の、一番先頭で、案内いたします。
道の駅ほうほくがある豊北町では、4月6日(日)、七年に一度の祭典「浜出祭(はまいでさい)」が行われます。田耕地区の田耕神社と、神玉地区の神功皇后神社の合同祭礼です。
3つの地区から時代衣装をまとった人々がつくる3つの行列が出て合流し、土井ヶ浜に出ます。出発、合流、そして土井ヶ浜で、いろんな儀式を行います。山口県指定無形民俗文化財。

下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館」企画展「浜出祭 ~絵巻でたどる浜出祭~」 2025年5月18日まで 山口県下関市豊北町滝部
今回の冒頭は、浜出祭に関する江戸時代の記録。『地下上申(じげじょうしん)』は、江戸時代に編纂された周防(すおう)・長門(ながと)つまり現在の山口県の地誌。18世紀(享保~宝暦年間)に、萩藩領及び各支藩領諸村から、石高・村名由来・境目書などを藩府絵図方へ提出させたものです。
その中に、浜出祭のことが書かれている箇所があります。引用部は、田耕行列の「花神子(はなみこ)」について。「付髪(つけがみ)」「下ケ髪(さげがみ)」とあるのは、当時の若い女性は髪を結っているので、お祭りにあたりふだんと違う特殊な髪型になることを強調しているのでしょう。

城下町長府ひなまつり・長府観光会館 2025年3月9日まで 山口県下関市長府
衣装も「千早(ちはや)」で、いわゆる巫女装束。花神子に選ばれるということは、一世一代の晴れ舞台。おひなさまになったような気分だったかも。
浜出祭については、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムと、下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館」で、5月18日まで、企画展を同時開催中。花神子の華やかな装束は、展示のメインです。ぜひお出かけください!

下関市立豊北歴史民俗資料館「太翔館」古今雛 2025年3月 山口県下関市豊北町滝部 太翔館提供
太翔館では、女礼室(じょれいしつ)で古今雛の展示も始まっています。地方の村で大切に飾られていたおひなさま、ぜひご覧ください🎎

道の駅ほうほく 山口県下関市豊北町
道の駅ほうほく手芸コーナーには、華やかな端切れを使った布ぞうりがあります。ぜひどうぞ☆