浜出ウォークに参加しました
一厳島明神 但、七ヶ年ニ壱度宛十一月十三日ニ土井か浜え御幸御輿一体(『寺社由来』長府領田耕村/山口県文書館『防長寺社由来』第7巻「長府領 田耕村」1986年)

浜出ウォーク 2025年3月20日 山口県下関市豊北町
こんにちは。山田です。今朝の道の駅ほうほくは、晴れてうっすら霞んでいます。花曇りと言うのでしょうか?
3月20日、豊北地区まちづくり協議会主催「浜出ウォーク」が開催されたので、参加して来ました。4月6日に行われる、七年に一度のお祭り「浜出祭(はまいでさい)」にちなんだイベントです。

浜出ウォーク 2025年3月20日 山口県下関市豊北町
浜出祭は、田耕(たすき)地区の田耕神社と、神玉(かみたま)地区の神功皇后(じんぐうこうごう)神社の合同祭礼。ふたつの神社と、直子(のうし)地区から、時代衣装をまとった3つの行列が出発し、豊北町の中心地滝部地区で合流、ひとつの大行列となって土井ヶ浜に向かい、土井ヶ浜に設けられた座でいろんな儀式を行います。

浜出祭 2025年4月6日 山口県下関市豊北町
残念ながら、今回は簡略化により、行列は出発するとまもなくバスに乗り込んでの移動。合流する「堀切出合(ほりきりであい)」の行事も、土井ヶ浜近くで行います。

浜出祭 2025年4月6日 山口県下関市豊北町
今回の「浜出ウォーク」では、このうちの田耕行列のコースを歩きました。朝、土井ヶ浜に集合し、バスで田耕神社へ移動。お参りとラジオ体操の後、出発。滝部でランチを取り、田耕杣地から神玉土井ヶ浜まで、だいたい15km!
丸一日がかりでしたが、お天気は快晴でウォーク日和、豊北地区まちづくり協議会の手厚いおもてなしで、とても楽しかったです。ご参加の皆様にも、喜んでいただけました。

浜出ウォーク 2025年3月20日 山口県下関市豊北町
一厳島明神 但、七ヶ年ニ壱4度宛十一月十三日ニ土井か浜え御幸御輿一体(『寺社由来』長府領田耕村/山口県文書館『防長寺社由来』第7巻「長府領 田耕村」1986年)
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一(ひとつ)厳島明神(いつくしまみょうじん) 但(ただし)、七ヶ年ニ壱度宛(いちどあて)十一月十三日ニ土井か浜え御幸(ごこう)御輿一体(『寺社由来』長府領田耕村/山口県文書館『防長寺社由来』第7巻「長府領 田耕村」1986年)
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一 厳島明神 七年に一度ほど、11月13日に土井ヶ浜へお出ましになる。神輿が一体ある。

浜出ウォーク 2025年3月20日 山口県下関市豊北町
今回の冒頭は、『寺社由来(じしゃゆらい)』から。現在の山口県にあたる周防(すおう)・長門(ながと)両国の神社仏閣の由来をまとめたもので、享保10(1725)年から幕末にかけて集めた資料を、地域別に編纂しています。
「厳島明神」は、豊北町田耕にあった厳島神社のこと。浜出祭はもともと、この厳島神社のお祭りでしたが、昭和30(1955)年、田耕神社に合祀されたため、現在は田耕神社のお祭りとなっています。
現在は4月初旬に行われる浜出祭ですが、江戸時代は11月13日に行われるお祭りだったことがわかります。また、江戸時代後半には七年に一度、お神輿が出かけるお祭りで、現代と同じですね。

道の駅ほうほく 2025年3月29日 山口県下関市豊北町
今週末、3月29日(土)11時すぎから、カモンFM公開生放送の中で、浜出祭のメインイベントである「鰤切(ぶりきり)」実演が、道の駅ほうほくで行われます。ぜひお立ち寄りください。
3月30日(日)13時~、下関市豊北町滝部の中原農園にて、豊北地区まちづくり協議会「梨園再生プロジェクト ~剪定ワークショップ~」参加者募集中。参加無料。
梨の木の剪定を体験しながたら、猪鍋を食べ、農業と地域の未来を考えるイベントです。ぜひご参加ください☆